オブリビオン|映画スクラップブック


2020/12/05

オブリビオン

オブリビオン|soe006 映画スクラップブック
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OBLIVION
2013年(日本公開:2013年05月)
ジョセフ・コシンスキー トム・クルーズ モーガン・フリーマン オルガ・キュリレンコ アンドレア・ライズブロー ニコライ・コスター=ワルドー メリッサ・レオ ゾーイ・ベル

エイリアンの襲撃によって人類が他の惑星に移住した後、荒廃した地球に残り監視を続けているトム・クルーズ。

なぜ? どういうこと?

ドローンのメンテナンスやパトロールを日常としていた主人公。
宇宙船の墜落現場で、カプセルに眠る美しい女性を発見。こいつは誰?
覚醒した女の記憶を探るうち、自分の記憶も欠落があると知る主人公。おれは誰?

居住空間やメカニックが、白を基調としたすっきりスマートなデザインなのが良い。SFというとガチャガチャごてごてしたものが多いので、これは気に入った。人類が消えた地球の風景も美しい。「ブレードランナー」を逆転させただけと言えないこともない。

「猿の惑星」みたいな禁断地区に(モーゼみたいな)モーガン・フリーマンが登場して、世界観が一変する。これはミスキャストだ。ここは(見るからに如何わしい)サミュエル・L・ジャクソンじゃなきゃダメでしょう。

モーガン・フリーマンは変わらないね。顔と名前を憶えた「ドライビング Miss デイジー」(1989年)から30年以上、ずっと変わらない。同じ風貌。
トム・クルーズも変わらない。いつまで青年っぽいキャラを演じ続けるんだろう。どの映画見ても、いつも若々しい。クローン技術で複製したやつを出演させてるのだろうか。

いろんなSFアイデアをパッチワークして、謎解きとアクションでデコレーションした娯楽映画。状況設定のバックストーリーを深く考えていくと、辻褄が合ってない矛盾してるところもあるだろうけど、あまり気にしない。

見ているあいだは面白い。

すぐに忘れてしまいそうなのは、登場人物に感情移入できないのと、ストーリーを視覚化するのではなく、ヴィジュアルを見せるために用意された本末転倒なストーリーだから。
トム・クルーズが戦いに勝利して生き延びようと敗れて死んでしまおうと、どっちでも構わない。かっこいいトム・クルーズが見られれば勝敗なんてどうでもいい。トム・クルーズでありさえするなら、それだけで満足、それだけで幸せ、ハッピーエンド。ってなもんさ。

アクション映画の基本は、なぜアクションをしなければならないのか、アクションの動機と行動に至った経緯をしっかり押さえておくこと。行動によって何が変化するのか、アクションが次のストーリーへと連鎖していること。
この2点が欠落しているアクション映画は、どんなに凝ったヴィジュアルを盛って飾ったとしても、遊園地のアトラクションと変わらない。見終わったらすぐに記憶から消えてしまう。

忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ。
菊田一夫:作「君の名は」

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