サリヴァンの旅|映画スクラップブック


2021/04/22

サリヴァンの旅

サリヴァンの旅|soe006 映画スクラップブック
amazon

SULLIVAN'S TRAVELS
1941年(日本公開:1994年06月)
プレストン・スタージェス ジョエル・マクリー ヴェロニカ・レイク ロバート・ワーウィック ウィリアム・デマレスト エリック・ブロア ロバート・グリーグ ジミー・コンリン アル・ブリッジ フランクリン・パングボーン ポーター・ホール モンテ・ブルー チェスター・コンクリン

大恐慌時代のアメリカ。娯楽派監督サリヴァン(ジョエル・マクリー)は、暗い世相を反映した社会派映画を作りたいと製作会社の重役に駄々をこね、失業者に変装して貧民層の取材旅に出る。「乞食と王子」の映画業界版みたいなアイデア。

サリヴァンの旅

序盤はスラップスティック・コメディで、スピーディなカーチェイス、ドタバタが楽しい。旅の途中で女優志願のブロンド美女(ヴェロニカ・レイク)と知り合ってからはロマンチック・コメディ。

サリヴァンの旅

クールブロンドのレイクが浮浪者に男装。とても可愛い。一発でファンになっちゃった。

旅先で浮浪者たちの生活が写実的にスケッチされ、身分証明不能でサリヴァンが強制労働所に収容される後半の流れは社会派コメディ。

結局、不況で暗い時代に必要なのは深刻なドラマではなく、貧しい人々に笑いを提供する娯楽映画なのだとサリヴァンは悟る。
脚本のキレが良いから、一時たりとも弛緩する間がない。ホークスのスクリューボール映画ほどの狂騒感はないが、キャプラとは一味違った社会派コメディの快作。

プレストン・スタージェスが突如として脚光を浴びたのは1990年代になってから。
それまで「結婚五年目」(日本公開1948年)と「殺人幻想曲」(日本公開1950年)くらいしか日本で公開されてなかったと思う。

70年代から映画を見ているが、そんな監督さんがいらっしゃったとは知りませんでした。

「サリヴァンの旅」が戦後すぐに公開されなかったのは、不況下の貧困層がリアルに描写されていたから。アメリカの恥部としてGHQが見せたくなかったからでしょう(たぶん)。
長い歳月を経て、パブリックドメインになったP・スタージェス映画が何本もDVDで出ている。素直に嬉しい。

70

ツイートする facebookにシェア LINEで送る

映画採点基準

80点 オールタイムベストテン候補(2本)
75点 年間ベストワン候補(16本)
70点 年間ベストテン候補(76本)
65点 上出来・個人的嗜好(72本)
60点 水準作(71本)
55点以下 このサイトでは扱いません

個人の備忘録としての感想メモ&採点
オススメ度ではありません