素晴らしき哉、人生!|映画スクラップブック


2021/04/29

素晴らしき哉、人生!

素晴らしき哉、人生!|soe006 映画スクラップブック
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IT'S A WONDERFUL LIFE
1946年(日本公開:1954年02月)
フランク・キャプラ ジェームズ・スチュワート ドナ・リード ライオネル・バリモア ヘンリー・トラヴァース トーマス・ミッチェル ボーラ・ボンディ フランク・フェイレン ウォード・ボンド グロリア・グレアム

宇宙の彼方、なんとか星雲がチカチカ瞬いて会話している幼稚なオープニング。
ある男の自殺を止めるべく、まだ翼を取得していない2級天使(ヘンリー・トラヴァース)が派遣されることになり、主人公(ジミー・スチュワート)の生い立ちが紹介される。

素晴らしき哉、人生!

人生の転機でいつもツキに見放され、それでも誠実に生きてきた主人公に最大級の不幸がやってきたクリスマス・イブ。

大金を置き忘れた叔父(トーマス・ミッチェル)を罵倒し、悪役(ライオネル・バリモア)に平身低頭で借金を請い、断られると、まだ幼い子供たちに八つ当たり、学校の先生にも八つ当たり。パブで酒に酔い喧嘩沙汰。飲酒運転で他所様の松の木に車をぶつけ、家主に注意されると悪態をついて逃げ去る。みっともないったらありゃしない。

素晴らしき哉、人生!

にっちもさっちもいかなくなり、投身自殺を考えているところへ、先の2級天使が現れる。虚構の世界をみせられて現実のありがたさを認識した主人公は現世に戻り、最後はキャプラ十八番、善意のオチでハッピーエンド。

テーマは「情けは人のためならず」。

少年時代の主人公が薬屋の親父に(耳から出血するほど)殴られるシーンがリアルに撮られていて痛々しい。青年時代のパートがけっこう長くて、ジミーが大学進学を志す年齢に見えないのがつらい。
良妻賢母なドナ・リード(好演だけど)は都合よく配置されたキャラクター。

展開がどうにも野暮ったい。
2級天使を狂言回しに置いているせいで、主人公への共感、感情移入が希薄になった。
脚本はフランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット、フランク・キャプラ。

やはりキャプラは、リスキンとのコンビで撮っていた時期がピークだったろう。
キャプラのキャリアにあって、出来は中の下あたり。
それでも、見たあとしばらく幸せな気分になれるのはクリスマス映画だから。
「オールド・ラング・サイン(蛍の光)」の魔法です。

友のある者は敗残者ではない。翼をありがとう、クラレンス。

素晴らしき哉、人生!

キャプラはクリスマス映画の王様だな!

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