ワイヤー・スタントとCGと特殊メイクとヘンテコなコスチューム。これが21世紀の娯楽アクションの主流。
第2弾は、穏健派(プロフェッサー)と過激派(マグニートー)の対立に加え、正邪合わせて全部葬ってしまえとばかり異人種抹殺を図る人物(ストライカー)が登場。
三つ巴の争いのなかで、ウルヴァリン他、多彩なミュータントたちも前作同様に深く紹介され、なんと、共通の敵ストライカーの陰謀を阻止するため、プロフェッサーとマグニートーが共闘を組むという嬉しい展開。
現実の社会問題、政治問題を反映させた脚本がやはり良い。
ストライカーのブライアン・コックスが、「ランボー」のブライアン・デネヒーっぽい悪役をふてぶてしく演じる。ミュータントの数も増え、個性も豊か。聖書を読むナイトクロウラー(アラン・カミング)がユニーク。彼とストーム(ハリー・ベリー)が心通わせる場面もいい。炎を扱うパイロ(アーロン・スタンフォード)と氷を扱うアイスマン(ショーン・アシュモア)の半目は、マグニートーとプロフェッサーのヤング版。
ウルヴァリンと同じ能力を持つデスストライク(ケリー・フー)も登場、死闘を繰り広げる。そしてクライマックスで覚醒するジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)。
いやあ、おもしろい面白い。やめられないとまらない。
点