「X-MEN」シリーズのスピンオフ。肉体再生で超合金、ウルヴァリンの誕生秘話。
物語は西部開拓時代から始まる。
このシリーズの根底には、自分たちと異なる人種を排斥しようとする不寛容(イントラレンス)の問題提起があって、これまでのヒーロー物では、バットマンにしろ、スーパーマンにしろ、スパイダーマンにしろ、その問題を回避するため正体を隠し、平時は普通人として生活する設定だったのに対し、X-MENはその正体を明かしたうえで人類との共存、または支配しようとする行動をメインテーマとしている点がユニーク。
三部作ではちゃんと説明されなかったウルヴァリンの秘密が明かされる。
監督が変わったせいか、ローガンのキャラ的にそうなのか、三部作とは違ったダークな作風で、それでもクライマックスはスリーマイル島の廃炉で超能力てんこ盛りの(あとでキャラ変更されてデッドプールと呼ばれる)怪物と、兄弟ちから合せての決闘で盛り上がり面白かったです。ウルヴァリンに同じ能力を持つ兄がいたとは(こいつはまだ死んでないので、この後も出てくるのかな?)。
三部作では見せ場が少なかったサイクロップスは、眼から光線大放出で大活躍。ダイヤモンド娘たちと一緒にプロフェッサーに迎えられるんだけど(後で製作された「ファースト・ジェネレーション」見ると)ダイヤ娘はマグニートー側についてるし、なによりもプロフェッサーが二本足で立ってるのが「違う」ってことになるんだけど。
超合金の弾丸で頭撃たれて記憶を失うって、ご都合主義の極みだよなあ。
点