リブートだかリスタートだか、どっちでもいいけど、「X-MEN」三部作(2000-2006年)の前日談。1作目と同じアウシュビッツのマグニートーのシーンから始まり、彼とプロフェッサーとの出会い、東西冷戦下のキューバ危機を回避しつつ、共通の敵セバスチャン・ショウ(悪役演るといつもの2倍かっこいいケビン・ベーコン)を倒し、三部作につながる決別までを、見せ場たっぷりのアクションでテンポよく描いている。満足。
3作目「ファイナル ディシジョン」でいきなり登場し、偉そうにしていたビースト(青くてマッチョなケダモノ)がなぜあんなに大物扱いされていたのか、マグニートーはなぜ漫画っぽいヘルメットを被っているのか、ミスティークのマグニートーへの忠誠心とか、プロフェッサーが車椅子でいる理由とか。番外編「ウルヴァリン」に続いて本編3部作で言及されていなかった過去が明かされる(ハゲになった理由は次回以降にお預け)。
変身女ミスティークがプロフェッサーと妹のような関係にあったことや、大学時代のプロフェッサーが調子こいたナンパ野郎だったりとか、意外な過去が面白い。
若いミスティークをジェニファー・ローレンスというふっくらフェイスの女の子が演じているんだけど、プロフェッサーに子ども扱いされて一瞬大人の女に変身する。これがオリジナルのレベッカ・ローミン(ワンカットのみの友情出演、クレジットなし)。
放浪中のウルヴァリンも友情出演(これもクレジットなしのサプライズ)。
ミュータント・アカデミーの一期生となる若者のトレーニング・シーンをマルチ分割(60年代から70年代に流行してたんだ)していたのが、レトロっぽいなあ、と思っていたら、エンドクレジットはもろにソール・バス風のアニメ・デザインで、たいへん気に入った。
このころから(「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」コンビの)マシュー・ヴォーンは、ガイ・リッチーを抜いちまった感じがあったね。
点