ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、三大スター共演。フランス製に珍しい大仕掛けのストーリーで、脚本にジョゼ・ジョヴァンニも参加。撮影は名手アンリ・ドカエ。第一級の犯罪娯楽映画。
中学のときテレビの洋画劇場で見て、もうビックリわくわく喜び転げ、おれの洋画好きを加速させた思い出の一編。
主役の三人それぞれに見せ場を配し、適役好演。
殺し屋アラン・ドロンが輸送車から脱走する最初のシークェンスから面白い。リノ・ヴァンチュラ刑事の背景に流れるエンニオ・モリコーネの音楽が格好いい。マフィアのボス、ジャン・ギャバンは映画が始まって20分後に貫禄の登場。哀愁のモリコーネ節がよく似合う。空港で旧友のギャング(アメデオ・ナザーリ)と再会するシーンなど、これといった演技はしていないのに、実に渋く味わいがある。名優ならではの存在感。
DVDは英語音声のアメリカ公開版(20世紀フォックス配給)。
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