スティーヴン・キングの小説は面白い。あらすじだけ抜いたら陳腐極まりない法螺話だが、微に入り細を穿つ執拗な描写がページを捲らせグイグイ読ませる。読みだしたら止まらない。どれも上下2巻とか分厚い小説なので徹夜を覚悟しなきゃいけない。
本作はキングの長編2作目「呪われた町」を「悪魔のいけにえ」のトビー・フーパーが映画化。製作は「ポセイドン・アドベンチャー」や「タワーリング・インフェルノ」の脚本家スターリング・シリファント、脚本は「明日に向って撃て!」や「フロント・ページ」を製作したポール・モナシュ。
本格的な映画を期待したのだが、なんとも安っぽく雑な仕上がりにがっかり。しかし劇場公開版はテレビのミニシリーズを再編集した短縮版だったとのことで、DVDはノーカット版(3時間)を販売。こっちは評判がよろしいので、暇つぶしに見てみた。
死霊となった子供が窓の向こうにふわふわ浮かんでる場面が不気味でいい。吸血鬼は招待しないと勝手に入ってこられない。吸血鬼もののセオリーを遵守したオーソドックスなストーリー。
主演は「ダーティハリー2」の白バイ警官デヴィッド・ソウル。ヒロインは後に「ダイ・ハード」でマクレーン刑事の妻役をやったボニー・ベデリア。吸血鬼の世話役を演じるジェームズ・メイスンがベテランらしい風格をみせる。元がテレビ番組用なので、CM前後や次回に続くのタイミングで不自然に盛り上がる。
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