「桃色の店」の舞台をブダペストからニューヨークへ、文通からEメールに変えて、トム・ハンクスとメグ・ライアン、監督ノーラ・エフロンの「めぐり逢えたら」トリオが手堅くリメイク。
メグとトムは一緒の店で働いているのではなく、老舗の小さな児童書専門店の店主とディスカウントで荒稼ぎしてる大手チェーン書店のオーナーという設定に変更されている。
脚本もノーラ・エフロン(妹のデリア・エフロンとの共作)だけど、この人の古い映画へのオマージュは好感が持てる。選曲のセンスもいい。ラストの「虹の彼方に」は反則級。
メグの店で働いている店員さんのサブストーリーが薄い。
モデムを使って電話回線でパソコンをネットにつないでる。ピポパポ、ピィーギュルギュル、懐かしい音が聞ける。タイトルに(すごく素朴な)3Dコンピューターグラフィックスが使われているのもレトロチック。
1990年代ニューヨーク(アッパー・ウエストサイド)の風景が随所に見られ観光映画の趣も備えている。映像記録として貴重。
男たちがみんな「ゴッドファーザー」のセリフを(当たり前のように)暗記しているのが面白い。スターバックスは決断力を試される場所だそうな。
点