バハマ諸島でスキューバ・ダイビングのバカンスを愉しんでいたニック・ノルティとジャクリーン・ビセットのカップルが、海底に沈む難破船で古いスペイン銀貨と謎のアンプルを発見。灯台守のロバート・ショウに相談したところ、ギャングのボス(ルイス・ゴセット・Jr)に情報を嗅ぎつけられ、ブードゥー教の儀式で脅され、サメの群れや巨大ウツボや裏切り者(イーライ・ウォラック)に妨害されながら宝探しを続ける。
ようやく目当てのペンダントを見つけたところでルイス・ゴセット一味に襲撃をくらい、財宝を積んだ難破船は爆破され海底深く沈む。
撮影のスタッフ・出演者のご苦労は並々ならぬものであったろうと察しますが、水中アクションはテンポが鈍く、ストーリーは凡庸、観光リゾートを舞台としているのに華やかさが感じられず、悪役に魅力がない。主役のニック・ノルティもパッとしない。野外エレベーターの格闘、灯台の爆破など、見せ場はしっかり用意されているのに、水中と陸上の行ったり来たりで盛り上がらない。財宝の価値が具体的に示されてないのも説得力不足で良くない。
ジャクリーン・ビセットの濡れたTシャツ透け乳と、ロバート・ショウが浮上してペンダントを投げるエンディングの爽快さ、ジョン・バリーの音楽が好きなので、かろうじて及第点。
ピーター・ベンチリー原作の映画化(よせばいいのに自作の映画化では脚本も書く)は、処女作の「JAWS ジョーズ」以外ろくなものがない。
点