父親から性的虐待を受けていたジュリエット・ルイスは肉屋の配達人だったウディ・ハレルソンとともに両親を殺し、永遠の愛を誓う。
ひたすら殺しまくり盗みまくり、毒蛇に噛まれて逮捕されたのち、刑務所で起こった暴動にまぎれて脱獄。二人に協力的だったTVリポーター(ロバート・ダウニー)を殺して、また逃げる。
モノクロになったりアニメになったり、記録フィルム合成したり説教したり殺したり、なにを狙っているのかさっぱり分からん。
音楽(既成曲)もごちゃごちゃして支離滅裂、オリヴァー・ストーンの悪趣味映画。
ネタを提供したクエンティン・タランティーノがこの映画を嫌っているそうだが、さもありなん。オリヴァー・ストーンにはユーモアのセンスがない。
二人が逮捕された後半、トミー・リー・ジョーンズの刑務所長が登場してから多少面白くなる(演じたトミー・リーがいちばん面白がっている風)。
それでも社会的メッセージが邪魔くさい。シリアスなのかコメディなのか、どっちつかずで見苦しい。暴力を娯楽として消費してゆく現代アメリカの歪なんかクソ喰らえ。真面目にやりたいんだったら(タランティーノからネタ買わずに)いつものように真面目にやれ。厨二病かよ。
点