年齢も職業も人種も異なる男女の2月14日を、ロサンゼルスの風景とポップなBGMでアバウト&ランダムに展開。
花屋の店長(アシュトン・カッチャー)のプロポーズからストーリーは始まる。そのあとは、ちっちゃいの(バリス・ロビンソン)から、おばあちゃん(シャーリー・マクレーン)まで、老若男女20人くらいが入れ代わり立ち代わり、ごちゃごちゃに出てくる。
スター俳優だけでなく、監督とその家族まで出ている。「シカゴ」の女性看守クィーン・ラティファとキャシー・ベイツとかキャラがカブってるし、高校生カップルを2組出したり。出演者多すぎて誰が誰だか分からなくなる。
(2時間の映画を20人で均等割りしたら1人の持ち時間は6分だ)
品数多くて盛り沢山であるものの、コンビニで買い漁ったレトルト食品をレンジでチンして食卓に並べたような印象。
好評につきゲイリー・マーシャルは翌2011年にNYCのニューイヤーズ・カウントダウンを扱った「ニューイヤーズ・イブ」も撮っているけど、このタイプの群像ラブコメなら、クリスマスを舞台にしたリチャード・カーティス「ラブ・アクチュアリー」(2003年)が星ひとつ出来が良い。本作のシナリオも、子供だとか空港だとか「ラブ・アクチュアリー」をかなり参考にしているように思う。
点