人生とは、産まれて生きて死ぬこと。
人生は(死ぬまでの)素敵な冒険だ。
風変わりな家族の喜怒哀楽を諧謔趣味で描いたジョン・アーヴィングの原作を、ジョージ・ロイ・ヒルが映画化。ロビン・ウィリアムス、グレン・クローズの出世作。女装のジョン・リスゴーも記憶に強く残る。
赤ん坊が宙にふんわり浮かぶメインタイトルにザ・ビートルズの「When I'm Sixty-Four」。他にナット・コールの「There Will Never Be Another You」とアリス・クーパーの「A Long Way To Go」。この監督の選曲はいつもいい。
奇想天外、波乱万丈の物語。ときに執拗でグロテスクな原作を、スッキリとテンポよく、ファニーな寓話に仕立て直して良好。脚色はスティーブ・テシック。
悲劇の予感を漂わせながら全体をユーモラスに描き、湿っぽくならない。その匙加減が絶妙。40年ぶりの再見だったが、公開時に見たときより感銘深かった。
公開当時は「フェミニズム」なんて言葉使ってる人はいなかったように思う。
時代に先んじた傑作ということか。
墜落する飛行機の操縦士役は監督のジョージ・ロイ・ヒル。
レスリングのレフェリー役を原作者のジョン・アーヴィングが演じている。
グレン・クローズの両親役はジェシカ・タンディ&ヒューム・クローニン。
この二人の老優は実際に夫婦だった。
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