天国の日々|映画スクラップブック


2022/05/11

天国の日々

天国の日々|soe006 映画スクラップブック
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DAYS OF HEAVEN
1978年(日本公開:1983年05月)
テレンス・マリック リチャード・ギア ブルック・アダムス リンダ・マンズ サム・シェパード ロバート・ウィルク スチュアート・マーゴリン

前作「地獄の逃避行」同様お蔵入りになっていたテレンス・マリック監督の第2作目。
1978年製作だが(お正月の「愛と青春の旅だち」がリチャード・ギア人気でヒットしたので)1983年5月に急遽公開された。

天国の日々:リチャード・ギア

サン=サーンスの「水族館」(「動物の謝肉祭」)をBGMに、セピアに退色した20世紀初頭の写真をコラージュしたメインタイトルから、いっきに作品のなかに入っていく。構図と照明(自然光が多い)に凝った絵作りをたっぷり堪能できる映像叙事詩。ワンショット、ワンショットが丁寧に撮られていて、まったく素晴らしい。
美術も道具も申し分なし。蒸気機関車のような大型脱穀機(それも複数台)が並んだ場面など、この映画で初めて見た。

天国の日々

ギア、サム・シェパード、ブルック・アダムスが初々しく、ナレーションの妹役リンダ・マンツの強い眼差しが堪らなく良い。
格差社会と男女の三角関係が物語の中心だが、ことさらメロドラマを強調していないのが良い。サム・シェパードの抑制ある演技が自然体で良い。

天国の日々

イナゴの大群が農場に飛来する場面や、農場主を殺したギアが警官隊に追われる場面など、ことさらパニックを煽り立てたりサスペンスを盛り上げようとしていない。刺激的な娯楽性を避け、フォトジェニックな美学を徹底しているところに好感が持てた。

天国の日々

70

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映画採点基準

80点 オールタイムベストテン候補(2本)
75点 年間ベストワン候補(16本)
70点 年間ベストテン候補(76本)
65点 上出来・個人的嗜好(72本)
60点 水準作(71本)
55点以下 このサイトでは扱いません

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