アクション映画でタフガイを演じてきたクリント・イーストウッドが息子カイル(当時14歳)と親子共演したロードムービー。
肺病をこじらせながらも煙草を吸い、禁酒法時代にウイスキーを手放さないカントリー歌手。ナッシュビルで行われるオーデションに出場するため、オクラホマ農家の次男坊で甥っ子のカイル、その祖父(ジョン・マッキンタイア)とともに旅に出る。旅の道中で歌手志望の娘(アレクサ・ケニン)が加わったり、爺さんと別れたり。
旅は道連れ世は情け。この流れは「アウトロー」みたいな趣向。
旅に出る前に鶏泥棒やったり、その容疑で刑務所に入れられ脱走したり、風呂入っているときに雄牛に襲われたり、狂言強盗やったりとエピソードは豊富に用意されており、自慢の歌声もたっぷり披露しつつ、時代錯誤のお涙頂戴クライマックス。
息子のカイルが意外な好演で、素直で聡明なキャラクターがラストをしみじみとした感動に誘う。アレクサ・ケニンも面白い。
配給会社もどう宣伝してよいか分からず、地方でのみ、2本立ての添え物として公開。
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