ヒット作を連発していたローレンス・ゴードン&ジョエル・シルヴァー製作のパラマウント映画。「フレンチ・コネクション」「ダーティハリー」以降、わんさか作られたバイオレンス刑事アクションの1本。
ニック・ノルティのタフガイ刑事が服役中の黒人エディ・マーフィを48時間だけ仮釈放させ、警官殺しの脱獄犯を追う。
白人と黒人のバディものでスタンリー・クレイマーの「手錠のまゝの脱獄」、拳銃を盗まれる刑事は黒澤明の「野良犬」、地下鉄で逃げられる「フレンチ・コネクション」、サンフランシスコを舞台に「ブリット」などなど、過去の映画から拝借してきたアイデアを並べた娯楽編。
TVショー「サタデー・ナイト・ライブ」の人気者エディ・マーフィのスクリーン・デビュー作でもある。
早口で飄々と喋りまくる黒人キャラクターが珍しかった時代。デビューとあって、まだちょっと硬さが感じられ、このあとの「大逆転」「ビバリーヒルズ・コップ」ほどには弾けていない。
エディ・マーフィは「星の王子ニューヨークへ行く」(1988年)までがピークで、スパイク・リーの登場と入れ替わるように影が薄くなってしまった。
一時代を築いた黒人俳優ではあります。
雨に濡れた夜のアスファルトがウォルター・ヒル。
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