タイプが異なる二人の男から同時に求愛されたジンジャー・ロジャースが、鏡に映ったもうひとりの自分との対話で、ここに至った経緯を回想する通俗恋愛劇。
ブルジョワ暮らしに憧れる少女時代から、父親を喪いニューヨークで一人暮らしを始め、贅沢なパーティで朝までダンスし、御曹司と結婚するも一族の反対にあってわずか1日で離婚、出産に失敗するまで。
スノードームに舞う雪のアップでエピソードをつないでいる。
クリストファー・モーリーの小説「青春の記録」をダルトン・トランボが脚色。
監督は手堅くも凡庸なベテランのサム・ウッド。
テーマは社会進出した現代女性の恋愛観・結婚観。
1940年という時代を考慮しても、なお古めかしい感じは拭えない。
フィラデルフィアの名家の御曹司にデニス・モーガン。
ニューヨークの貧乏町医者にジェームズ・クレイグ。
求愛する男性ふたりの魅力が乏しく、ジンジャー・ロジャースのドライなキャラでなんとか持ちこたえているという感じ。
BGMにアイシャム・ジョーンズ「I'll See You In My Dreams」が流れる。
RKOラジオ映画。製作はデヴィッド・ヘンプステッド。
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