異星人侵略SFのマスターピース。H・G・ウェルズ原作(1898年)の時代を現代(1950年代)に、舞台をロンドン郊外からロサンゼルス郊外に移して映画化。
製作当時は最新兵器だった原子爆弾(通常核爆弾の10倍の威力)も火星人には通用しない。
出演者はほとんど無名な役者ばかり。ちっとも天才科学者に見えないジーン・バリーとアン・ロビンスンはまったくの狂言回し。
特殊効果による非情無情の都市破壊が本作の見どころ。
主役は日系人アルバート・ノザキがデザインしたウォー・マシーン。フィルム合成の背景にブルーやグリーンを使うため、特撮映画でグリーンを用いるのは珍しい。
冒頭で映画館が上映しているのはセシル・B・デミルの「サムソンとデリラ」。
パラマウント社の特殊効果部長ゴードン・ジェニングスは、デミルのスペクタクル映画も担当している。
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