soe006 イーストウッドのジャズ映画

イーストウッドのジャズ映画

March 17, 2007

俳優のクリント・イーストウッドが、デイブ・ブルーベックのドキュメンタリー映画を製作するそうです。

C・イーストウッド、ジャズ演奏家のドキュメンタリー制作に協力
(ロイター共同)

自身もジャズピアニストという一面を持つイーストウッドのコメント。

「ブルーベック氏は音楽界に多大な貢献をしながら音楽という世界共通の言語をさらに追求し続ける、米国の伝説的人物だ」

はぁ?

公民権運動のリーダー的存在だったベーシストのチャールス・ミンガスは、「ブルーベックの変拍子ジャズなんて、もう何年も前からマックス・ローチがやってたことじゃないか。同じ事でも白人がやると、世間の話題になるんだな」といった内容の発言を残してますぜ、旦那。

褒めるのは別にかまわないけど、
「米国の伝説的人物」は過大評価でしょ?

ブルーベックのCBS録音と、マックス・ローチがEmArcyレーベルに残した「ジャズ・イン3/4タイム」などの変拍子ジャズを聴き比べれば、ジャズ史に与えた影響はどっちが大きかったのか分かりそうなものなのに。
第一、ブルーベックのブロック・コード叩いてるってだけのピアノって、聴いてて退屈でしょ?
ブルーベック・カルテットって、アルト・サックスのポール・デスモンドがいなけりゃ、田舎大学の学生バンド級ですよ。

ジャズって、アメリカで虐げられてきた黒人たちが、ようやく自分たちの独自の文化として、世界に認知された音楽なのに。
分かってないなあ、イーストウッド。
結局、いまでも白人優位のアメリカ社会は揺るぎないってことでしょうか。

おお、今日はなんか真面目だな。
次回はもっと柔らかい話題で、得意のおバカぶりを楽しんでもらえるようなの書きますです。

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