映画音楽についてとりとめもなく
June 7, 2006
むかしから劇伴音楽というのはあって、有名なところではメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」なんかそうですが、別に映画音楽だけが劇伴ってわけじゃないんですね。バレエなんかもそう。
オペラになると、音楽がメインだし、歌詞が雄弁にストーリーを語っちゃってるから、劇伴とはチョット違う。かなり違う。ぜんぜん違う。
バレエは、まず舞台ありきで、その背景に音楽が付随しています。
でもいつの間にか音楽が独立しちゃって、バレエのために書かれた音楽なのに、コンサートで音楽だけを演奏するってケースも一般的になってきました。
誰の振付と演出で、いつどこで初演されたとか関係無しに、音楽だけレコード(CD)で聴いてる人は、けっこう多い(と思う)。
私も生まれてけっこうな年月を過ごしてますが、テレビ以外で、バレエの実演って一度も観たことございません。
バレエは、完全に音楽が独立しちゃってますね。
映画音楽も、ファミリー・コンサートなんかでときどき演奏されてます。
バレエ音楽ほど頻繁じゃないですけど。
サントラ盤至上主義の人には関係ない世界、かな。
客寄せのためのプログラムだから、ジブリのアニメだとか「スター・ウォーズ」だとか、そういうのが多いんですけどね。
でも、音楽って、そうやって後世に残っていくんじゃないのかな。
少なくとも、ちまちまと限定盤リリースされているような映画音楽は、極めて少数のマニア以外には、この世に存在しないのと同じです。
もちろん、映画音楽はサウンドトラックに録音されることを前提に作られた音楽ではあるんですが、それだけで終わらせるには勿体ない名曲もたくさんあります。
イギリスの作曲家は、自作の映画音楽をコンサート用に編曲しているケースが多いです。映画音楽専業じゃなくて、映画音楽も書く作曲家といった感じだったんでしょうか。
ハリウッドの作曲家だって、本当はそういうのやりたかったんだけど、忙しくて手が回らなかったのかな。