チャールス・ミンガスの代表作
超オススメ! チャールス・ミンガスを聴くなら、まずこの1枚から。
CHARLES MINGUS PITHECANTHROPUS ERECTUS
ジャッキー・マクリーン(アルト・サックス)
J.R.モンテローズ(テナー・サックス)
マル・ウォルドロン(ピアノ)
チャールス・ミンガス(ベース)
ウィリー・ジョーンズ(ドラムス)
01 Pithecanthropus Erectus (10:35)
02 A Foggy Day (7:48)
03 Profile of Jackie (3:09)
04 Love Chant (14:53)
Recording Date: Jan 30, 1956
Atlantic
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マイルス、ロリンズ、ブラウン=ローチ、セロニアス・モンクなど、イーストコーストのミュージシャンがアグレッシヴな演奏活動を展開していた1956年1月に録音された、アトランティック・レーベル移籍第1弾アルバム。
自己のレーベル、デビューにおいて、伝統的な決め事を排した、自由かつ奔放な実験創作活動(ジャズ・ワークショップ)を行なっていたミンガスの、最初で最大の成功例。
チャールス・ミンガスの代表作であり、50年代を通じての重要作品。
その影響はジャズシーンのみにとどまらず、ロックその他あらゆる音楽にまで及ぶ。
「進化」「優越感」「衰退」「滅亡」の4部で構成された表題作「直立猿人 Pithecanthropus Erectus 」は、60年代に表面化する黒人の自立と怒りを、圧倒的なパワーで表現した先駆的傑作。
いっぽうジョージ・ガーシュウィンの「霧深き日 A Foggy Day」では、自動車のクラクションを模したサックスを加え、印象派絵画的サウンド・ポエムを表現。
ジャッキー・マクリーン、J.R.モンテローズというブルース感覚に優れたホーン奏者の参加により、実験作品にありがちな独善的で無味乾燥な印象は皆無。じつにエモーショナルなソウル・ミュージックになっている。
わずか5人編成のバンドながら、ビッグバンドに匹敵する脅威のサウンドが奔出。エネルギッシュでダイナミック、独特のユーモアも加味したミンガス・ミュージックの真骨頂。