ドン・エリス プロフィール
1934年7月25日ロサンゼルス生まれ。
ハイスクール時代から自分のバンドを持ち、ボストン大学でトランペットと作曲を学び学位を取得。
大学卒業後、レイ・マッキンレー楽団に加入。
1957-58年は陸軍ジャズバンドのメンバーとしてドイツに滞在。
1958年に帰米したあと、チャーリー・バーネット、メイナード・ファーガソンのバンドを経て、自己のグループを結成。
ドン・エリスのトランペット・スタイルはマイルス・デイビスに似て、繊細かつ理知的。
ジョン・ケージやシュトックハウゼンに傾倒し、変拍子やポリフォニック・リズム、インドや中近東のメロディやハーモニーを用いた前衛的な実験ジャズで注目される。
1961-62年、ジョージ・ラッセルのグループに加わった後、ロスに戻り自己のビッグバンドを結成。最初はリハーサル・バンドとして活動していたが、66年のモンタレー・ジャズ・フェスティバルに19人編成(3ベース、2ドラムス、オルガン付き)で出演。この模様は実況盤『モンタレーのドン・エリス』(パシフィック・ジャズ)としてリリースされ、圧倒的な人気を獲得。
その後、実験精神と強烈なスウィングはそのままに、グループのサウンドは電化されロック色の強いものへと変革を遂げる。
ジャズロックのブームのなかで、ドン・エリスのバンドは各地のジャズ祭やコンサートに出演し、幅広い層のファンから支持されるようになった。
1975年5月に心臓病で引退。
1978年12月17日、心臓発作により急死する。