ジャッキー・マクリーンの代表作
超オススメ! ジャッキー・マクリーンを聴くなら、まずこの1枚から。
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Prestige
Recorded at 1956
1 Sentimental Journey 9:54
2 Why Was I Born? 5:13
3 Contour Drew 4:59
4 Confirmation Parker 11:20
5 When I Fall in Love 5:32
6 Abstraction 7:56
ジャッキー・マクリーン(as)、ドナルド・バード(tp)、ハンク・モブレー(ts)、マル・ウォルドロン(p)、ダグ・ワトキンス(b)、アート・テイラー(ds)
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プレステッジ時代のジャッキー・マクリーンは数多くの名盤を残していますが、そのなかで最も高い人気を獲得しているのがこのレコード(CD)。タイトルの「4,5&6」は、カルテット(ワンホーン)、クインテット、セクステットの意味。それぞれの編成での、ハードバップ演奏が収録されています。
ワンホーンで演奏された、1曲目の「センチメンタル・ジャーニー」と、続く「ホワイ・アズ・アイ・ボーン?(なぜこの世に生きるのだろう)」が特に素晴らしいですね。ほろ苦く甘いハスキーな音色が、胸の奥にじんわり染みます。「レフト・アローン」でも競演していた、盟友マル・ウォルドロンの泣かせ節にも注目。ドナルド・バードのトランペット、ハンク・モブレーのテナー・サックスも好調で、モダンジャズが最も輝きに満ちていた時代の、生々しい息吹が感じられます。
ジャズらしいジャズ、本物のジャズが聴きたい、そんな貴方に絶対的オススメ!
ジャッキー・マクリーンのベストセラー・ディスク
ジャッキー・マクリーン プロフィール
1932年5月17日生まれ。
高校卒業後、バド・パウエルの推薦でマイルス・デイビスのグループに参加。1954年にジョージ・ウォーリントンのグループに参加したころから、チャーリー・パーカー系のバッパーとして名を知られるようになり、1956年にチャールズ・ミンガスのアヴァンギャルド問題作「直立猿人」にも参加。
以後、ジャズ・メッセンジャーズの一員として活躍するかたわら、プレステッジ・レーベルでジャム・セッション的レコーディングを数多くこなし、ハードバップの名盤を残す。ブルーノート・レーベルに移籍した60年代は、一転してニュー・ジャズへ傾倒し、異端児オーネット・コールマンとも共演。1966年のスカンジナビア・ツアーのあと、教育活動に専念し、第一線から退いていたが、1972年に現役復帰。
音楽のスタイルがどんなに変わろうとも、マクリーン自身のプレイは一貫しており、演奏の根底には常に伝統的なブルース精神があった。マル・ウォルドロンの「レフト・アローン」や、ソニー・クラークの「クール・ストラッティン」が人気盤となり得たのも、マクリーンの功績が大きい。
70年代以降、レコーディングの機会は減ったが、晩年までクラブ出演を続け、テナー奏者の息子レネ・マクリーンと競演していた。
2006年3月31日、コネティカット州ハートフォードの自宅で死去。
享年73歳。