ジョニー・ホッジスの代表作
超オススメ! ジョニー・ホッジスを聴くなら、まずこの1枚から。

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Epic/Sony
Recorded at 1938 - 1939
01 Jeep's Blues 2:54
02 Rendezvous With Rhythm 3:02
03 Empty Ballroom Blues 2:27
04 Krum Elbow Blues 2:36
05 I'm in Another World 3:03
06 Hodge Podge 2:36
07 Dancing on the Stars 2:56
08 Wanderlust 2:47
09 Dooji Wooji 2:56
10 Savoy Strut 2:32
11 Rent Party Blues 2:40
12 Good Gal Blues 3:00
13 Finesse 2:42
14 Home Town Blues 2:40
15 Dream Blues 3:02
16 Skunk Hollow Blues 2:40
ジョニー・ホッジス(as)、クーティ・ウィリアムス(tp)、ローレンス・ブラウン(tb)、デューク・エリントン(p)、他
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デューク・エリントン楽団の演奏はしばしば肉感的といわれていますが、その要因の一翼を担っていたのがジョニー・ホッジス。特にバラッド・プレイでのヴィブラートは実に官能的で、他のアルト奏者の追従を許しません。ジャンプ・ナンバーでの軽快なフットワーク、正確にコントロールされたフレーズには、実際に運動しているときのような躍動感と心地よさがあります。
ホッジスは自己のバンドを率いて活動していた51〜55年を除く、殆どの期間をエリントン楽団で過ごしたので、彼の名演奏は同楽団の録音に多くを聴くことができます。特に1940〜42年ごろのデューク・エリントン楽団によるRCA録音には、最高に輝いているホッジスのプレイが記録されています。
オススメの1枚は、エリントン楽団のピックアップ・メンバーによるコンボ演奏で、ホッジスが30歳を迎えた絶頂期の記録。VocalionとOkehレーベルに残されていたSP音源で、演奏時間は短いですが、驚くほど美しいソロが随所に散りばめられた音の宝石箱。
SP音源はどうも、という方には、2枚のLPをカップリングしたImpulse!盤『 Everybody Knows』(1956-57年録音/GRP)をお薦めします。
ジョニー・ホッジスのベストセラー・ディスク
ジョニー・ホッジス プロフィール
1906年7月25日マサチューセッツ州ケンブリッジ生まれ。
14歳でサックスを始め、シドニー・ベシェの教えを受ける。24年ごろにベシェの後を継ぎ、ウィリー"ザ・ライオン"スミス4重奏団に入る。26年末にチック・ウェッブ楽団、その後ラッキー・ロバーツ楽団を経て、1928年5月、デューク・エリントン楽団に参加。
ジャズ黎明期において、サキソフォンはあまり重要とされていない楽器だったが、1930年代のスウィング期になると確固たる個性を持ったアドリブ・ソロが重視されるようになり、そんな流れの中でホッジスは、アルト・サックス奏者のトップランナーとして人気を獲得。
51年にエリントン楽団を辞して自己のバンドを結成するが、経営に行き詰まり、55年に復帰。その後死に至るまで、約40年間を同楽団のスター・プレーヤーとして活躍。
1970年5月11日心臓麻痺によりニューヨークで死去。享年63歳。