ソニー・ロリンズの代表作
超オススメ! ソニー・ロリンズを聴くなら、まずこの1枚から。

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Prestige
1. St. Thomas
2. You Don't Know What Love Is
3. Strode Rode
4. Moritat
5. Blue Seven
ソニー・ロリンズ(ts)
トミー・フラナガン(p)
ダグ・ワトキンス(b)
マックス・ローチ(ds)
1956年6月22日録音
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豪快かつ男性的な音色とフレーズで人気を得たテナー奏者、ソニー・ロリンズの最高傑作。人間味あふれるおおらかでホットなプレイの「モリタート」。ラテンリズムが楽しい「セント・トーマス」。エモーショナルなバラード演奏の傑作「あなたは恋を知らない」。フラナガン、ワトキンス、ローチの完璧なリズムセクションをバックに、典型的なワンホーン・ジャズの醍醐味を満喫させる「ブルー・セブン」。録音から50年以上を経た現在でも輝きを失わない、モダンジャズ史に残る不動の名盤。
ソニー・ロリンズのベストセラー・ディスク
ソニー・ロリンズ プロフィール
1930年9月7日、ニューヨーク生まれ。
11歳からアルトサックスを始めたが、近所に住んでいたコールマン・ホーキンスに影響を受けてテナーに転向。ハイスクール卒業後にプロとして活動開始。ファッツ・ナバロやバド・パウエルなど、ビバップの巨匠と共演し、1949年1月20日、J.J.ジョンソンらと初レコーディング。
1951年から半年間マイルス・デイビスのコンボに加わり、しばらくはニューヨークで演奏していたが、54年秋にシカゴに移り、地元のローカル・バンドで演奏(最初の引退)。
1955年、クリフォード・ブラウン=マックス・ローチのクインテットに参加。ブラウニーの事故死によりクインテットは解散したが、マックス・ローチとのコラボレーションでモダンジャス史に残る『サキソフォン・コロッサス』(Prestige)を録音。1957年、ピアノレス・トリオでビレッジ・バンガードに出演、自信に満ちたプレイを繰り広げ不動の名声を獲得。セロニアス・モンクの野心的なジャムセッション『ブリリアント・コナーズ』(Riverside)の録音にも参加。西海岸のリズム・セクションを得て歌心溢れるアドリブを披露した『ウエイ・アウト・ウエスト』(Contemporary)など注目作を連発。伝統的なコード分解に基づくアドリブ・プレイの頂点を極める。
人気の絶頂にあった1959年8月、突然プレイを中断してジャズシーンから引退。禁酒禁煙のストイックな生活で精神修養につとめ、ウィリアムズバーグ橋で黙々と楽器の練習に明け暮れる毎日を過ごす。その間、後進のジョン・コルトレーンは大きな変容をみせ、フリージャズの旗手オーネット・コールマンも登場。モダンジャスの伝統を覆す異変が起きていた。
61年11月、ジャズ界に復帰すると RCAと契約し、恩師コールマン・ホーキンスとの共演盤を発表。また、ドン・チェリーやビリー・ヒギンズをメンバーに加え前衛的なアプローチをみせてファンを驚かせた。マイノリティ問題を啓発するため、あたまをモヒカン刈りにしたのもこの頃。
1965年にインパルスと契約し4枚のアルバムを発表すると、精神修養のためインドを旅し、69年に再び隠遁。1972年に再度復帰。
以後、円熟のプレイでコンスタントに活躍。ローリング・ストーンズのアルバムに客演したり、フュージョン・サウンドを取り入れたアルバムも発表。
1985年、ニューヨーク近代美術館において無伴奏ソロ・コンサートを開催。1986年には「テナー・サックスとオーケストラのための協奏曲」を作曲。同年5月18日、イッキ・サルマント指揮 読売日本交響楽団の演奏で東京にて初演。
1961年の初来日以来、何度も日本のステージに立ち、その度に豪放磊落な名人芸でファンを熱狂させている。