美人シンガーを探して三千里
June 11, 2004
先日から、ミノルさんのお洒落なサイト「Salty Coffee ソルティ・コーヒー」とのタイアップ企画として、「Standards & Jazz 今日の一曲」というコンテンツを始めました。
「Salty Coffee」では、日常のなかにあったちょっと素敵な出来事と一緒に、一日一曲、スタンダード・ナンバーやJazzを聴いての印象が綴られています。
「Standards & Jazz 今日の一曲」は、その曲が収録されているCD(レコード)を紹介する、いわば補足情報みたいなものです。
これ、掲示板にも書きましたが、事前の打ち合わせは一切なく、ミノルさんがサイトにアップされたのを見てから作っているんです。
その日、何が紹介されるのか、ぜんぜん見当がつかない。
バド・パウエルの「クレオパトラの夢 Cleopatra's Dream」とか、アストラッド・ジルベルトの「いそしぎ The Shadow of Your Smile」なんかだと、名盤だから簡単に収録されているレコードが分かるし、コメントを書くのも簡単なんですけどね。
でね……
今日はジョー・スタッフォードの「二人でお茶を Tea for Two」。
楽勝だと思ったんですよ。
歌手も曲も超有名ですから。
ところが……
収録されているレコードを探すのに2時間もかかってしまいました。
ジョー・スタッフォード名義のレコードには収録されていなかったんですね。
そこでデュエットの相手を探して、スタッフォードのディスコグラフィーを検索しまくり、ようやくゴードン・マクレエをつきとめることができたんですが、今度は現行販売されているCDを探すのに一苦労。
(入手可能なCDを紹介しなきゃ意味ないですからね)
マクレエとスタッフォードの共演盤は、キャピトルから何枚か出ているんですが、どこにもお目当ての「Tea for Two」が見当たらない。よくよく調べてみると、この曲、シングル発売だったようで、オリジナルLPは存在していないみたいなんです。
有名歌手による有名スタンダード・ナンバーですから、絶対に何処かに収録されているはずだと、根拠もなく執念深く探しましたですよ、2時間も。
あとで分かったんですが、日本で編纂された「ボーカル大全集」みたいなオムニバスのボックス・セットにはけっこう収録されているみたいです。(キャピトル原盤だから、東芝EMIのヤツを探してください)
ま、そんな苦労って言うか面倒臭い作業の果てに、マクレエのオムニバス盤『It's Magic』を探し出してきたわけです。
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It's Magic : Gordon MacRae
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ゴードン・マクレエの屈託のない笑顔がムカつくけど、美声で売っていた彼は、喉頭癌という不幸な死に方をしているので、許す。
「二人でお茶を Tea for Two」は好きな曲なので、許す。
それに、ジョー・スタッフォードは、美人だから許す。
ところで、スタッフォードって1920年生まれなんですが、
まだご存命なんでしょうか?