「M★A★S★H マッシュ」 自殺は怖くない
May 31, 2003
FM福岡で放送されている「ユア・スクリーン・ミュージック/永遠の映画音楽名曲ベスト」の順位表を整理していて、ふと疑問に思ったこと。
ジョニー・マンデルが作った『M★A★S★H マッシュ』の主題歌「Suicide is Painless」が「もしもあの世に行けたなら」という邦題で紹介されていた。もしやと思って確認したけど、FUNAさんの「ひねもすサウンドトラック/オールタイムベスト人気投票」でも同じ題名になっている。
どうやら、国内盤CDの曲名表記がそうなってるらしい。
この曲、確か以前は「自殺は怖くない」って邦題ではなかったか?
自殺を奨励する歌だから「自殺は怖くない」が絶対に正しいのだ。
「Suicide is Painless」は直訳すると「自殺は痛くない」ってことになるじゃんか。
俺の記憶違いではない。
数年前、『片目のジャック』をオンエアする際にも、この番組は「ワン・アイズド・ジャック」と紹介していた。
これは、まぁ仕方ない。
「片目」は放送するにふさわしくない言葉になっちまっているから。
しかし「自殺は怖くない」は「自殺は怖くない」でいいぢゃないか。なんでダメなんだ?
自殺を奨励する歌が放送上好ましくないのであれば、そんな歌、流さなきゃいいじゃん。
この歌を聴いて、マジで自殺してしまった奴がいるのか?
こんなこと書いてるから、仕事の注文がこないんだな。
でもさぁ、「オヤジ、イッちゃってるぜ」を「逃げろ、噛みつかれっぞ」に無断で書き換えられた経験を持つ人間としては、一言いわせていただきたい。
放送業界は、誰が、どこで、どういう線引きをしてるの?
「忠臣蔵」を描いたNHKの大河ドラマ『元禄燎乱』では、「片手落ち」をしきりに「片落ち」と言い換えていたが、実際に片腕の人間からすればどちらでも同じだと思うぜ。