soe006 「おかしなおかしなおかしな世界」

この日記のようなものは、すべてフィクションです。
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おかしなおかしなおかしな世界

June 17, 2003

スタンリー・クレイマー製作・監督の、超ド級ドタバタ巨編『おかしなおかしなおかしな世界』を約30年ぶりに観た。
前に観たときの印象があまり良くなかったので、つまらなかったら途中で止めてもいいやって気分でビデオの再生ボタンを押したのだが、今回は2時間40分、ノンストップでメチャメチャ笑えた。
(今回BSで放映されたのは再公開時の短縮版。米国公開オリジナル版は192分だったらしい!)
コメディはその時の気分によって、コロコロ印象が変わる。『カジノ・ロワイヤル』は過去3回観ているが、最初はまあまあ、2回目は腹の皮がよじれるほど笑った。3回目は前回の愉快な気分を期待して観たのだが、ぜんぜんノレなかった。

アメリカ映画協会AFI(American Film Institute)は2000年に「コメディ映画100選」を発表しているが、(もちろん観ていない映画もあるけど)本気で笑えたのは今日観た『おかしなおかしなおかしな世界』も含めて、100本中、6本しかなかった。『アニー・ホール』や『マンハッタン』などのウディ・アレン作品は、ジャンルとしてはコメディに分類されるんだろうけど、抱腹絶倒の喜劇ではない。『卒業』や『グッドモーニング・ベトナム』に至ってはコメディですらないと思う。
この100選の中には、ジョエル・コーエンの『ファーゴ』も入っていて、なんかヘンだ。

『おかしなおかしなおかしな世界』は公開当時、オールスター映画として宣伝したらしいが、それほど数多くのスターが出演しているわけぢゃない。名前を知っていたのはスペンサー・トレイシー、ミッキー・ルーニー、シド・シーザー、エセル・マーマン、ピーター・フォーク、あとゲスト出演のジェリー・ルイス、バスター・キートン、ジョー・E・ブラウン……そんなもんかな。まぁ、キャスティングは地味です。
(スターたちの豪華な共演、なんて言ってる人けっこう多いけど、ほんとに分かってて言ってんのかなぁ。ほとんどが当時テレビで活躍していた喜劇役者なんだぜ)
この映画の偉大さは、このあとブームになった『素晴らしきヒコーキ野郎』や『グレート・レース』(ともに65年製作)などレースものコメディの先駆的作品となったことにある。ハル・ニーダムの『キャノンボール』、最近ではジェリー・ザッカーの『ラットレース』だって、この映画のリメイク(またはヴァリエーション)と言える。
あと、怪獣応援サイトの管理人としては、ウイリス・H・オブライエンの遺作としても、この映画を記録しておかなきゃ。
ラスト近く、非常階段とハシゴ車のドタバタがオブライエンによるストップモーション・アニメでした。

しかしスタンリー・クレイマーは、なんでまたこんなドタバタを作ろうって気になったんだろう?

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