soe006 おや、また喧嘩ですか?

おや、また喧嘩ですか?

September 3, 2004

(この惹句も、なんだかすでにギャグにしか聞こえないけど)
全米大ヒットの『エイリアンVSプレデター』は、ニッポンではクリスマス公開です。

いったいどんなお話なんでしょうね?
ぜんぜん興味ありませんけど、よくまぁ考えましたね、こんなけったいな企画。 オリジナルのキャラクターが、どちらも20世紀フォックスだったから製作可能だったんでしょうけど。

そういえば、去年は『フレディVSジェイソン』ってのをやってました。
悪夢の中に棲む魔物フレディが、誰も夢を見ようとしないので活躍する場所を失い、仕様がないから殺人鬼ジェイソンの夢の中に現れて復活しようと企むお話。
(違ったっけ? よく覚えてません。僅か1年前の映画なのに……)
化け物同士が戦ってどこが面白いんでしょう。よく分かりません。
なんだかハリウッドの銭儲けのために、恨みも妬みもないのに無理矢理戦わされているみたいで、化け物と言えどもちょっと可哀想ですね。
<……などと、心にもないことを言って善人ぶる卑劣な俺。
<……ほんとはゲラゲラ笑って観てました。

そういえば30年以上もむかし、東映まんがまつりにもありました。
『マジンガーZ対デビルマン』
そのころはもう、マンガ映画なんかバカバカしくて見てらんねえよ、って感じのヒネたクソガキに成長していたので観に行きませんでしたが、洟を垂らした精神年齢の低くそうなクラスメートによると……
悪のデーモン一族とドクター・ヘルが結託して(当然の如く)悪事を企み、マジンガーとデビルマンが協力してそれを阻止するってお話で、マジンガーとデビルマンが戦う映画じゃないんだぞ……とか。
これも両者が、東映=永井豪とダイナミック・プロの製作だったから実現できた組み合わせですね。

『ゴジラ対ガメラ』の話題がよく出ますけど、こちらは東宝と(角川)大映なので実現は無理でしょう。『ガメラ対大魔神』ならどちらも大映だから、ぜんぜんオッケーでしょうけど。

他社のヒーロー同士が対決する映画も皆無ではありません。
『座頭市と用心棒』(1970年・岡本喜八)

お互いが「ばけもの」「けだもの」って罵りあう場面が印象に残っています。 でもこれって『座頭市』シリーズ(20作目記念大作)の流れで製作されてるし、三船敏郎の役名も「三十郎」じゃないし……やっぱ違うよなぁ。

同じ東宝のヒット・シリーズってことだけで、
こんな無茶な企画もあったらしいです。

『ゴジラ対若大将』
(ページの下のほうに小さく「ゴメンナサイ。全部ウソです。」って書いてあります)

『スター・ウォーズ』の公開前に、突貫工事で『惑星大戦争』や『宇宙からのメッセージ』を作っていた、まだ少しは元気が残っていた頃のニッポン映画界なら、今度の『エイリアンVSプレデター』に便乗して、絶対に企画していたでしょうね。

『貞子VS富江』

この手のネタって、ひねもすサウンドトラックのFUNAさんが巧いんだよな。
俺には荷が重すぎた……ぢっと掌を見て反省。

soe006 ジャズと映画と娯楽小説/アーカイブ

Copyright 2024 soe006.com All Rights Reserved.