soe006 バズ・ラーマン 「ムーラン・ルージュ」

この日記のようなものは、すべてフィクションです。
登場する人物、団体、裏の組織等はすべて架空のものです。ご了承ください。

ムーラン・ルージュと貧乏人

July 15, 2006

一昨年の台風で屋根が吹っ飛んだとき、(大工さんに頼む銭がなかったので)自分で修理したのですが、素人工事なので先日の大雨で雨漏りが数カ所発生。
これはいかんと、ホームセンターでコーキング材とコーキング・ガン、即席セメント。ついでに裏口のドアも修理しちゃえと、蝶番(開き戸の一方のはしを軸として開閉できるようにする金具)を購入。
そのあと、いつものお約束で100均ショップにてマジピー(Magic Flake Peanut Butter Flavor)を3袋買って、その他、掘出し物を物色していたら……あれま、コーキング・ガンも即席セメントも、蝶番さえも100均で売ってたのね。
先にこっちに寄ってたら、もっと安く買えていたのに。
しっぱい失敗。

屋根は灼けて暑そうだったので、後回し。
後日必ずやりますから、今日はどうぞご勘弁ください。ってことで、本日は裏口のドアだけ修理しました。

月曜日までに、5枚のショートストーリーを2本書かなきゃならんのですが、土壇場になってケツが火を吹くまで手を付けないのが私の主義。
……で、家の修理したり、雑誌読んだり、取るに足らぬことばかりやってしまうのはなんでだろう?
アタマの中は空っぽで、なーんにも準備できてませんけど。
残り1日。嗚呼、どうしましょう。

今週はNHK-BSでゴールデンタイムに映画を放映してないので、なんとなく1日が長く感じられます。
先々週なんか、お昼と夜と深夜に、MGMの名作ミュージカルを1日3本もやっていたから、そりゃもう大変でした。NHKは番組編成を少し考えて欲しいです。
録画しておいて後日観れば、というご意見もありますが……
BSで録画して未見のまま溜まったテープが500本以上ありそうなのに驚いて、最近は録画するのやめちゃったんですよ。
よほどのことがない限り、録画しない主義。
留守録で録っても、いつでも観られるって安心感から、なかなか観ない。で、カビ生やして一度も再生しないままゴミ箱にポイ……とても、もったいない。
ハードディスク内蔵DVDデッキでも買うか?……でも結局、同じ事を繰り返すだろう、と予測できるので、今のところ様子見の状況。
DVDソフトもずいぶん安くなりました……でも、DVDで所有しておきたいような映画は、これまで何度も観た作品ばかりで、購入即日拝見ってことは、まずない。買ってそれっきりになっているものが多いっす。
結局、家庭での映画は、放送をリアルタイムで観るのがいちばん消化によろしいみたいです。

さて先々週のミュージカル特集。『ザッツ・エンタテインメント』3本を筆頭に、『雨に唄えば』や『バンド・ワゴン』など、往年のMGM作品がメインでしたが、最後に1本だけ、2001年製作の20世紀フォックス作品『ムーラン・ルージュ』が混じっていました。

監督・製作・脚本は『ロミオ&ジュリエット』のバズ・ラーマン。ユアン・マクレガーとニコール・キッドマン主演。CGとデジタル合成を濫用して短いカットを目まぐるしく編集したMTV感覚のミュージカル。
1899年のパリを舞台としているのに、音楽はロックやR&Bなどのポップ・ミュージック、いわゆるズンドコ節。美術と衣装デザインでアカデミー賞を受賞しているだけあって、絢爛豪華な映画でしたけど……30分ほどで観るのやめちゃったんですね。
MTVっぽいからとか、ポップ・ミュージックだからとか、往年の名作ミュージカルを安っぽくパロっているのが不愉快だからとか、理由はそんなのじゃなくって……

もし、私の前に気前の良いプロデューサーが現れて、「君、ミュージカル好きなんだってね。これでミュージカル映画を作り給え。私は一切口出ししないから、君の好きなように自由に作り給え」とか言って、ポン、と2740万豪州ドル(約600億円−『ムーラン・ルージュ』の製作費)渡されたら、私もやっぱり同じようなものを作っちまうだろうなと感じて、イヤになっちゃった。

600億円ですぜ、600億円。

牛丼が何杯食えるのさ?

600億を回収できる映画を作らなきゃならない責務ってのは……想像しただけで気が狂いそうになりますですよ。
幾ら往年のミュージカル映画が好きだからって、当時のものをそのまま再現しただけじゃ今の人たちは観に来てくれない。ナウな人たちにウケる(今風の)音楽でなきゃ駄目だし、観客を呼び込むためには歌やダンスよりも、華のあるスターが必要。
カット割りが細切れだって?
もうアステアもジーン・ケリーもいないんですぜ。存命だったとしても踊れない。 絶頂期の彼らと同じ土俵でタイマン張れるダンサー、しかも観客動員が見込めるスターなんて、世界中どこを探してもいないでしょ? 細かくカットして、ダンスのアラが分からないように小細工しなきゃ。CGもふんだんに使って誤魔化さなきゃ。
だったらオールCGでやりゃイイじゃん……ピクサーかよ!

もし私が作っていたとしても、いろいろ考えたその挙げ句、こういう映画になっちまいそうな予感がするんですよ。

宣伝に半分使ったとしても、残り300億。
スタッフ、キャストの顔合わせをニューオータニでやっても、せいぜい1000万。完成パーティを帝国ホテルでやったって、たかだか3000万。うな重より高価な食い物には疎いので、メニューはすべてホテル任せ。てきとーに見繕って良きに計らえ。ゲストに叶姉妹を呼んでもいい。ギャラ幾らか知らんが、言い値で可。どうせボンヤリ突っ立ってるくらいしか能がねえけど、他に無駄金の使い道が分からん。

とことん貧乏人をバカにした映画っすよ。
で、イヤになって観るのやめちゃいましたです。

2006/10/22:追記
やたら喧伝されていたので、そのまま鵜呑みにして600億円って書いたけど、豪州ドルって現在90円くらいじゃん。2740万豪州ドル=約25億円。常識的に考えたらこっちが正解か?

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