人体通信 または人間送電線計画
April 23, 2003
「人体通信」ってご存知ですか?
握手したり肩を叩くなどして、相手の身体に触れることによって情報をやり取りする通信手段のことです。
例えば、握手した相手が予想以上に強く握り返してきた場合、「おッ、こいつヤル気満々じゃん」と感心したり、逆にふにゃぁとした感触だった場合、「なんだよそんなに俺に握手されるのが嫌なのかよ、ふん、俺だって手前ぇなんか大嫌いだよ」と嫌悪感をいだいたり。
例えば、日ごろ仏頂面してる人事部長が、今日に限って申し訳なさそうな笑顔で、「あとで、時間が空いたらでいいから、人事部まで来てくれないかなぁ」とか言って軽く肩を叩いた場合……多くは語りませんが、だいたいの察しはつきますね。
これが「人体通信」です。 <……大嘘。
詳しくはこちらをご覧ください。
手を触れるだけでデータをやり取り「人体通信」
(情報提供:日経BP社 <……大橋くん、元気してる?)
腕時計くらいの大きさの装置を人体に取りつけ、
そこから発信される微弱な電気信号をやりとりすることによって、
情報を双方向に伝達するという通信手段らしいのですよ。
セキュリティの厳しい入出管理やコンピュータ・ログインのID認証とか、応用分野は多岐にわたり、さらに、装置を装着した者どうしが握手すれば、言葉を交わさずともデータ通信が可能になるというスグレモノ。
伝送速度はブロードバンド並みの毎秒10MBit。
装置の大きさは1円玉よりやや小さく、量産可能であれば数百円のコストで作れるらしい。
人体に流れる電流は、体脂肪計とほぼ同じ500マイクロアンペア……これだったらデンパな皆さんにも充分納得のいくレベルでしょう。
(資料提供:松下電工)
すごい……としか言いようがない。
21世紀の人類は、人間送電線へと進化するんだなぁ。
これでお爺ちゃんお婆ちゃんも安心して、「スタンプラリーに手ぶらで参加」
……できます。(お年寄りはすぐカードをどっかやっちゃうからね)