好きになれないテレビドラマ
May 5, 2003
ある著名な脚本家のテレビドラマが、どうしても好きになれない。
二十年くらい前に放送され評判になったときも、ウンザリして途中で観るのを止めてしまった。
最近BSで再放送しているので、今なら違った印象で観られるのではと思いチャンネルを合わせたが、ダメだった。5分で挫折。見ちゃいられない。
登場人物はどいつもこいつも、相手への気遣い、思いやりをまったく持ち合わせていない。
言わずもがなの事を平気で口にする無神経さ。
想像力の欠落ぶりに気分が悪くなる。
しかも作者は、そうした人物たちを否定的にではなく、かなりの愛着を持って描いているところが嫌いなのだ。
「言うだけなら無料(タダ)」ってケチくさい思想(<ってのも大袈裟だけど)を、 間違った方向で意図的に使っているとしか思えない。
問題なのは、これが「日本人の心を描いた名作ドラマ」と評価されている点だ。
冗談じゃない……日本人全員が橋田壽賀子ドラマの登場人物みたいな性格だったら、ありとあらゆる生活の場で殺し合いが絶えない状況になっているぞ!
日本人は、もっと美しいと思う。