本日は好天なり、運転免許証の更新
March 2, 2005
誕生日は2月初旬なので、有効期限ギリギリの更新です。
免許センターまでの交通手段は、毎度のことながら、8年前にディスカウント・ショップにて購入した自転車(一万円ぽっきり)。
これで片道17キロを往復するわけですから、一年で最も寒の厳しい2月初旬なんぞに行きたくありません。
(だって、寒いでしょう?)
免許更新の期限が、誕生日の1ヶ月後までおっけーになっていたので、ギリギリまで(ズルズルと)延ばし、週間天気予報に全神経を集中させ、暖かくて気持ちよい日が訪れるのを、今日か明日かと待っていた次第であります。
明日からは、また寒波がやってきて、週末は雪だるまもニッコリ笑っております。
3月2日は、天保11年、遠山の金さんこと遠山左衛門尉影元が北町奉行に任命された「遠山の金さんの日」というたいへんお目出度いお日柄でもあり、天候も穏やか。今日こそは千載一遇の好機到来、この日を逃してなんとする……っていうか、来週になっちゃうと期限切れてしまいますからね。
嫌々ながら、えっちらとペダルを漕いで行ってきましたですよ。
さて、今回の免許更新、道路交通法に準拠した単なる事務手続き以外に、超個人的な目的がございました。
或る有力かつ確かな筋から、事前に裏情報を得ていたのであります。
その裏情報とは……
安全運転講習の際に(嫌でも)見せられる、(スプラッター画像満載の)「安全教育用VP」に、なんと、ハンス・ジマーもどきの燃え系劇伴が流れるという、サントラ好きには興味津々、どきどきわくわく、かつ類い希なるレア・インフォメーション、なのであります!……情報元がバレちゃいました?
これを聴かずして何を聴く、聴かずに死んだらなんとしょう、(いないけど)嫁を質入れしてでも聴かなきゃならぬ、とめてくれるなおっかさん、いやさ、聴かずにおくべきか。片道17キロもなんのその、ペダルを踏み込む(貧弱な)両脚にも、普段の1.8倍(当社比)のリキが入ろうってものです。
情報提供者がご覧になったVPと同じものが見られるって保証はありません。ありませんが、単純かつ退屈な行政手続きが、ちょっと面白そうなイベントに(俺の脳内で)俄に様変わりしたのは、うそ偽りのない事実、というか真実。
まぁ、興味のない方には「莫迦の愚考」でしかない側面もありますが……そこはそれ、これはこれ。
ハァハァゼィゼィ、息を切らしてペダルを漕ぎましたですよ。
しかし、歳ですね〜。
5年前の更新の際も自転車でしたが、そのときは1時間15分でたどり着いた免許センター。今回は特別謝恩セールで30パーセント増量、1時間40分もかかってしまいました。特に坂道がキツい。学校までの片道7キロを、連日自転車で往復していた高校時代のパワァは、すっかり衰えてしまいました。
このぶんでは次の更新時(五年後)にはいったい何時間かかってしまうのか?……5年後も貧乏暮らしが続いていて、自転車を漕いでいるという前提が、常に最悪の事態を考慮している俺流危機管理なわけです。また、今後5年間無事故無違反であると、都合の良い未来を想定しているところが、俺流楽観主義でもあります。
まぁ、人間はパンのみにて生きるに非ず。表層的な肉体の衰えさえも忘却させてしまうのが好奇心なわけで、ジマーもどきの燃え系音楽を聴くため、えっちらこ、えっちらこ、ひたむきにペダルを漕いだのでありますよ。
で、結論から言うと……目当ての音楽は聴けませんでした。
VPさえも無し。
30分の優良講習は、(早口の)講師によるお喋りにより、僅か20分で終わっちゃいました。
免許センターからの復路に、往路の元気はありません。
よ〜れよれの、ふ〜らふら。
なんと、帰宅まで2時間もかかったのでありました。
本当のところ、自転車での往復はいつものように、CDウォークマンで音楽を聴きながらだったので、(肉体的には疲れても)精神的には全然へっちゃら。
「バラサ、バラサ」ってなもんです。
今回は、自選映画音楽(70年代編)を3枚用意しました。『ペイネ愛の世界旅行』に始まり『007/私を愛したスパイ』まで、中学・高校時代に観た映画を、ほぼ公開順に編纂した自家製CDRです。
こんな状況じゃないと、2〜3時間も続けて音楽を聴くってことないですからね……好きな音楽をた〜っぷり聴けて、楽しい一日でした。
気候もどんどん良くなるし、これから運転免許を更新される方は、音楽をお供に自転車を漕ぐのも、また一興かと思いますです。