続・お正月日記(1)
January 04, 2006
連日深夜、NHKの「ブロードウェーの100年」を観ていたので、先月買ったまま未聴だったジョン・マクグリーン指揮の「ブロードウェイ・ミュージカル序曲集」を聴いてみました。
このCDは2枚組で、1枚目がガーシュウィンとコール・ポーター、2枚目がジェローム・カーンのミュージカルより、オーバーチェア(序曲)をメインに録音したものです。
序曲には、そのミュージカルのハイライト・ナンバーがメドレーで演奏されているわけで、簡単に言うと、名曲オンパレードなわけですよ、コレが。
ガーシュウィン集は、アステア主演の映画『踊る騎士』や『ガール・クレイジー』、『オー、ケイ!』などをニュー・プリンセス・シアター管弦楽団の演奏で。ポーター集は、『エニシング・ゴーズ』や『カン・カン』、『陽気な離婚』などの代表作をロンドン・シンフォニエッタの演奏で。2枚目のジェローム・カーン集は、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団(『ショウボート』のみロンドン・シンフォニエッタ)の演奏で。
た〜っぷり140分収録。
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Gershwin Kern Porter Overtures
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正直言って長いです。
最初はニコニコして聴いていたんですが、だんだん飽きちゃいました。
演奏は悪くないんですけどね。2枚目のナショナル・フィルなんか実に上手いものです。
この手のミュージカル序曲集、スタンリー・ブラックとかアーサー・フィドラーのボストン・ポップス盤とか、むかし持っていたんですが、どれも愛聴盤にはならなかったですね。
やはり、ミュージカルは(舞台を)観て聴いて愉しむのが1番ってことかな。
サントラ盤もいろいろ持っていますが、ミュージカル映画のサントラ盤は、『ウエスト・サイド物語』1枚だけ。本編のビデオテープやDVDがあるので、サントラを欲しいとは思わないっす。
今回はアレンジが一本調子だったのも退屈のひとつの原因だったようです。
あと、リズム・セクション(ピアノ、ベース、ドラムス)がバックでビートを刻むと、オーケストラ演奏ってムード音楽っぽいというか、とってもダサくなりますね。
で、口直しに映画『マンハッタン』のサウンドトラック盤を聴いたのですが……
うん、これはいい!
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マンハッタン:サウンドトラックラプソディー・イン・ブルー/ランド・オブ・ザ・ゲイ・キャバレロ〜サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー/アイヴ・ガット・ア・クラッシュ・オン・ユー〜ドゥ・ドゥ・ドゥ/マイン/ヒー・ラヴズ・シー・ラヴズ〜ブロンコ・バスターズ/オー、レディ・ビー・グッド〜ス・ワンダフル/ラヴ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ/スウィート・アンド・ロウダウン〜ブルー、ブルー、ブルー〜エンブレイサブル・ユー/ヒー・ラヴズ・シー・ラヴズ〜ラヴ・イズ・スウィーピング・ザ・カントリー〜ランド・オヴ・ザ・ゲイ・キャバレロ〜ストライク・アップ・ザ・バンド〜バット・ノット・フォー・ミー
ズービン・メータ指揮ニューヨーク・フィルハーモニック
ディック・ハイマン・トリオ CBS Columbia(輸入盤) |
ご存知のように、このレコードは「ラプソディー・イン・ブルー」ほかガーシュウィン・ナンバーを、映画に合わせてトム・ピアソンがアレンジ&オーケストレイションした編曲版で、演奏は元気いっぱいだったころのズービン・メータとニューヨーク・フィルハーモニー。途中にアレン映画の常連ディック・ハイマンのピアノ・トリオも入っていてゴキゲンな1枚。ちょっと音が薄めですけどね。アルバム全体の構成が良いので飽きない。
2回続けて聴いちゃいました。
ガーシュウィンのレコードでいいのない? なんて訊かれると、まずバーンスタインの「ラプソディー・イン・ブルー/パリのアメリカ人」1959年録音(CBS)と、このサントラ盤を推薦しちゃいます。(ジャズのガーシュウィン集にもいいのたくさんありますけどね)