座右の銘
April 2, 2006
新年度のスタートにふさわしく、今日はわたくしの座右の銘をご紹介しましょう。
(ずっと「ざうのめい」だと思いこんでいた。ATOKで変換されないので何でだろう? と悩み、辞書を引いてこの度「ざゆうのめい」であることを知った……これはここだけの話。外部持ち出し禁止の極秘情報であります。決して他言する事なかれ。)
虎穴に入らずんば虎子を得ず
これですよ、これ、これ!
「超曰く、虎穴に入らずんば虎子を得ず。当今の計、独だ夜に因って火を以て虜使を攻めることにあるのみ(後漢書・斑超伝)」
リスクを覚悟の上でアタックする、その粉骨砕身のチャレンジ精神こそが功を成し、明日の糧となるのであります。
歴史に名を残した偉人たちの多くは、困難貧苦を恐れず、一徹にチャレンジを継続された方々ばかりであります。安穏平凡なる人間は、結局社会のコヤシにしかなりません。人類の可能性を開拓し、文明を前進させるのは、恐れを知らぬチャレンジ精神なのであります。
好きな言葉を、もうひとつ。
君子危うきに近寄らず
これですよ、これ、これ!
いつの世でも、頭のいい奴は裏にまわって表には出てきません。ヤバイことは他人に任せ、甘い汁だけを吸う。そのためには日頃から教養を身につけておかねばなりません。ものごとを広く深く知っておけば、そのぶんリスクを回避できるってことであります。
闇雲に突っ走って怪我をするのは、常にバカと決まっています。
ちょっと待って!
この二つの故事(ことわざ)、完全に矛盾しているじゃないの?
いいんです、いいんです。
矛盾の総体こそが人間の本質、であります。
だからこそ、民主党のドタバタが面白いわけです。
誰が虎穴に入って、誰が危うきに近寄らなかったか、それを見るだけでも面白い。
近年はコメディアンの質が落ちて、テレビのバラエティ番組を賑わしているのは素人ばっかりになってしまいましたが、政治の分野で逞しく息づいていたのですね。
ニッポンの(喜劇の)未来は、明るいのであります。