決勝戦
April 4, 2006
以前はよく見ていました。高校野球。
プレイそのものは面白いとおもいます。
しかし、それを取り巻くモロモロの状況が、イヤになっちまったんですね。
アナウンサーとか、解説者とか。精神論ばっかりでうざい。
精神力でどうにかなるんだったら、博打は成立しないですよ。
学校でトラブルがあったときの、連帯責任とか出場(辞退)停止とか、そんなのも胡散臭くて嫌い。
連帯責任と言うのなら、監督が辞表だしてもよさそうなものですが、それはない。生徒は退学させるくせに。
自分が高校生だった頃を素直に思い出せば、彼らを「純粋なスポーツ少年」として見ることはないだろうに。何故か、教育的見地からスポーツ選手は「そういうもの」としてしか語っちゃいけないような枠が出来ちゃってる。
子供の喧嘩に親が出てくる。
……ってのは、みっともないことだと思っているんだけど。
甲子園で優勝したチームの監督。何故か、翌日の新聞に写真入りで紹介されますね。
そのあと、いろんな講演会にひっぱりだこになり、あちこちで教育論とか精神論とか、喋りまくる。筆まめな監督は本まで出しちゃう(実情はゴーストラーターが聞き書きしてるんだろうけど)。
高校球児をダシに使って、商売(または売名)しているようにしか見えない。
ああいうの、本職の、たとえば精神科の臨床医とかがみたら、ちゃんちゃらオカシイだろうなあ。
応援席の女の子の涙も、「キャメラを意識した演技だなあ」とまでは思いませんが、結局、自己陶酔に近いものが感じられるんですね。これも気持ち悪い。
「あ〜ぁ、負けちゃった〜。さ、帰ろ帰ろ」ってな子がいてもいいんですが、キャメラはそういうの撮さないですからね。
プレイ自体は筋書きのないドラマでも、放送の枠全体が、毎回同じパターンの段取り芝居になっちゃってる。
いい歳こいた大人が昼間っから、子供たちのボール遊び(これ自体は面白いんだけど)に夢中になっているって状況、客観的にみて異常だなぁ、と感じるようになってからは見なくなりました。
やっぱ、スポーツって、(他人がやってるのを)見るものじゃなくて(自分で)やるものだと思いますね。
そっちのほうが、面白いもの。例えヘタクソでも。