後藤ひろひとの「ガス人間第1号」
July 22, 2010
7月24日(土)午後1:30〜3:45、NHK-BS2 で、後藤ひろひと:作・演出の「ガス人間第1号」が放送される。
ご存知、東宝が1960年に公開した土屋嘉男・八千草薫:主演の映画「ガス人間第1号」の舞台化作品だ。
内容は以下のサイトを参照されたし。
「ガス人間第1号」/@ぴあ
ひろぐ : 後藤ひろひと オフィシャルサイト
じつは、この舞台中継、今年2月26日に教育テレビで放送されたものの再放送。
もちろんそのときも観ているが、今回も観る!
ぜーったいに観る!(予定)
後藤ひろひと大王のファンなのだ。
2000年の「人間風車」で不意打ちを食らい、2002年の「ダブリンの鐘つきカビ人間」に完全ノックアウトされちまった!
正直、現代の演劇界で、こいつらにはカナワネーナーと思えるのは……
後藤ひろひと大王
G2
劇団☆新感線(いのうえひでのり&中島かずき)
見栄や虚飾をとっぱらって、素直に楽しめ感心するのは、この人たちの芝居だけ。
好みがチョイと偏向してるのではと、自分でも思うんだが、1961年生まれなんだから仕方がない。演劇はナマモノだし、同時代に生きてるからこそ相互理解可能な文化もあるのですよ。
他は……たいしたことない。
いま観なきゃならない必然性が、おれにない。
静かな演劇系とか論外。
あんな演物(だしもの)で他人様から木戸銭まきあげようって神経が理解できん。ゲージツとか口にする前に、やらなきゃならんことが山ほどあるだろ、とか思っちゃう。
もっとお客を大切にして欲しいよね。
閑話休題。
「ガス人間第1号」は、元ネタの映画を観てなくても充分楽しめるが、東宝特撮映画のファンなら更に数倍面白く見られるはず。
水野久美(波川女史!)がキャスティングされていることでも、それは分かるでしょ?……賛否両論のラストシーンは必見!
東宝特撮スタッフが捏造したガス人間(身体がガス化しちゃって、人を襲ったり、拘置所から逃亡したりするのよー)が、舞台でどーやって再現されるのか興味津々だったのだけど、そのあたりも上手く作ってあってね。演劇ってやっぱスゲーナーと感心しちゃった。
21世紀になって、映画にアメイジングな体験を期待しなくなっちゃったからね。デジタルとかCGとかカッコよく合成して一丁上がりみたいな映像ばっかりでしょ。
3D映画を、「スゲー!」とか言って喜んでるお子様みてると、本気で羨ましいっすよ。
とはいえ、「ガス人間第1号」は独り善がりなギャグが浮いちゃっているのも事実。
サービス精神旺盛ゆえの脱線だから、おれは容認しちゃうけどね!
ああ、土曜日が待ち遠しい。