クリフォード・ブラウンの代表作
超オススメ! クリフォード・ブラウンを聴くなら、まずこの1枚から。
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Clifford Brown And Max Roach Quintet
EmArcy
1. Cherokee
2. Jacqui
3. Swingin'
4. Land's End
5. George's Dilemma
6. Sandu
7. Gerkin for Perkin
8. If I Love Again
9. Take the "A" Train
クリフォード・ブラウン(トランペット)
ハロルド・ランド(テナー・サックス)
リッチー・パウエル(ピアノ)
ジョージ・モロー(ベース)
マックス・ローチ(Drums)
1955年2月23-25日、ニューヨーク録音
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モダンジャズを聴きたい?
かっこいいトランペットを聴きたい?
初めてジャズのディスクを買うんですか?
グルーヴィーなリズムに身をまかせたい?
クリフォード・ブラウンの代表作が欲しい?
このアルバムを買いなさい。
ブラウニーとマックス・ローチの双頭コンボってことで、二人だけ突出して語られることの多いブラウン=ローチ・クインテットでありますが、ジョージ・モロウ(ベース)やリッチー・パウエル(ピアノ)だって凄いんですぜ。ローチの変則リズムに合わせ、ブラウニーのソロの邪魔をしないだけでもたいしたもの。
ハロルド・ランド(テナー)も超一流なのに、ブラウニーとローチの天才が輝いているために、霞んでしまい可哀相。
この双頭コンボは、ソニー・スティット、テディ・エドワーズ、ランドとテナー奏者を変え、最終的にはソニー・ロリンズを迎えることになるけれど、やっぱりランドが加わっている録音盤がしっかりまとまっていて好きだなあ。
モダンの基本がしっかりあるうえに、「チェロキー」や「A列車で行こう」みたいなエンタテインメント性も嫌味がなく、正真正銘、これがモダンジャズ。
クリフォード・ブラウンのベストセラー・ディスク
クリフォード・ブラウン プロフィール
1930年10月30日、デラウェア州ウイルミントン生まれ。13歳のとき父親よりトランペットを与えられ、ロバート・ローリーに師事。奏法、和声、理論を学ぶ。1943年に地元の高校を卒業。デラウエア大学で数学を専攻するが、音楽奨励金を受けてメリーランド州立大学に転校。そのかたわらフィラデルフィアのジャズ・クラブで演奏。ディジー・ガレスピー、ファッツ・ナバロ、マイルス・デイビス、J.J.ジョンソンらと共演。交通事故で重症を負い、約一年間の入院生活をおくった後、プロ・ミュージシャンへの道を決意し、州立大学を中退。
1951年の夏、フィラデルフィアを訪れたチャーリー・パーカーと一週間にわたって共演。名声を高めると、クリス・パウエルのR&Bバンドに参加。1952年3月25日、シカゴにて同バンドで初レコーディング。
1953年6月にはニューヨークとアトランタを往復し、ルー・ドナルドソン、ダッド・ダメロン、J.J.ジョンソンらの録音セッションに参加。同年9月、ライオネル・ハンプトン楽団のヨーロッパ・ツアーに加わり、巡演先のストックホルムでは地元ミュージシャンと共演。帰国するとアート・ブレイキーのバンドに呼ばれニューヨークのクラブ「バードランド」に出演。
1954年3月、マックス・ローチとの双頭コンボ、ブラウン=ローチ・クインテットを結成。50年代ジャズ・シーンを代表するハードバップの名盤をエマーシー・レーベルに録音。同レーベルが契約するダイナ・ワシントン、ヘレン・メリル、サラ・ヴォーンら女性歌手との共演アルバムもレコーディング。
1956月6月26日。フィラディルフィアでのジャム・セッションを終えたあと、ピアニストのリッチー・パウエル(バド・パウエルの弟)と、リッチーの奥さんが運転する自動車でシカゴに移動する途中、ペンシルバニア州ターンパイクの堤防に激突、非業の死を遂げる。享年25歳。