ドン・チェリー プロフィール
1936年11月18日オクラホマ州オクラホマシティーに生まれる。
4歳の時にロサンゼルスのワッツ地区に移り、ジュニア・ハイスククールでトランペットを始め、ハイスクールで和声を学ぶ。
ワーデル・グレイやデクスター・ゴードンとも共演したこともあるが、普段はラテン・バンドやR&Bのバンドで、トランペットとピアノを演奏していた。
1957年にオーネット・コールマンと出会い、革新的なアイディアに意気投合。以来1961年まで共演。『ジャズ来るべきもの』(Atlantic / 59年)、『フリー・ジャズ』(Atlantic / 60年)など、アバンギャルドな問題作を世に送り出し、ニュージャズ/フリージャズ・ムーブメントの中心的存在として注目をあつめる。
その後、ソニー・ロリンズのコンボやニューヨーク・コンテンポラリー・ファイブの一員として演奏していたが、ヨーロッパに渡り、ストックホルム郊外に定住し自給自足の生活をおくりながら、世界各地の民族文化を研究。
ジャワやバリ島のガムランを大胆に取り入れた『永遠のリズム』(MSP / 1968年)や、多彩な音楽要素を混在させてジャズのルーツに迫る『ムー大陸 パート1&パート2』(BYG / 69年)など、異色の作品を発表した。
1995年10月19日、スペインのマラガにある娘の家にて死去。