ランディ・ブレッカー プロフィール
ランディ・ブレッカーは、1945年11月27日、フィラデルフィア生まれ。
7歳から音楽を始め、インディアナ大学在学中にプロ・ミュージシャンの演奏に参加。カレッジ主催のコンテストで優勝し、副賞として中近東、ヨーロッパの演奏旅行に出るが、そのままヨーロッパに滞在して、1966年のウィーン国際ジャズ祭で優勝。
これがニュースとなって全米に名が知られるようになった。
帰米すると、サド・ジョーンズ=メル・ルイス・ビッグバンド、ホレス・シルバー、アート・ブレイキーなど、そうそうたるジャズ・グループから声をかけられ、BS&T(ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ) にも参加。
弟のマイケル・ブレッカー(テナー・サックス)とジャズ・ロックのバンド「ドリーム」を結成。
ジャンルを問わないテクニックのフリーランサーとして、様々なレコーディングに参加する一方、新たに兄弟バンド「ブレッカー・ブラザーズ」を結成すると、たちまちファンク/フュージョン・シーンのトップランナーとなった。
ブレッカー・ブラザーズ解散後は、ジャコ・パストリアスのワード・オブ・マウス・ビッグ・バンドに参加したり、ブラジルのピアニスト(歌手)のイリアーヌ・イリアスと世界ツアーを行ったり、八面六臂の活躍。
ブレッカー・ブラザーズは、2001年夏にアコースティック・バンドとして活動を再開し、ヨーロッパ・ツアーを敢行した。
2007年1月13日、急性白血病によりマイケルが死去したあとも、ジャズ、ロックおよび R&B のジャンルにおいて、アクティヴな活動を継続している。
一般にランディ・ブレッカーはクロスオーバー/フュージョンの、またはリズム&ブルースやファンク、ロックよりのトランペット奏者として知られているが、60年代のジャズ録音(ホレス・シルバーやアート・ブレイキーとの共演盤)を聴けば、当時のランディがフレディ・ハバートをも凌駕する、立派なテクニックを持ったジャズ・プレイヤーであったことが分かる。