ナット・アダレイ プロフィール
ナット・アダレイは1931年11月25日、アルト・サックス奏者キャノンボール・アダレイの弟として、フロリダ州タンパに生まれた。
幼いころは歌のうまい少年だったが、変声期をむかえたころトランペットに転向。父親や兄の指導を受け、腕をあげた。
1950年頃からコルネットを吹くようになり、兵役で入隊すると軍楽隊で演奏。
除隊後、ライオネル・ハンプトン楽団、J.J.ジョンソンのコンボ、ウディ・ハーマン楽団を経て、再編成された兄キャノンボール・アダレイのグループに参加。
ファンキー・ブームの波に乗って、「ワーク・ソング」「ジャイヴ・サンバ」「マーシー・マーシー・マーシー」などのヒットを連発。
1975年8月、キャノンボールの死去によって兄弟バンドは解散。
以降、自己のバンド「アダレイ・ブラザーフッド」を率いて活躍。
2000年1月2日、フロリダの自宅にて死去。
ウェス・モンゴメリーやボビー・ティモンズを迎えてのリーダー・アルバム『ワーク・ソング』(Riverside / 60年)が代表作だが、キャノンボール・グループでの演奏、特にライヴ盤の『イン・サンフランシスコ』(Riverside / 59年)や『マーシー・マーシー・マーシー』(Capitol / 66年)でのハツラツとしたプレイは、とても明るく楽しい。