soe006 言論統制

この日記のようなものは、すべてフィクションです。
登場する人物、団体、裏の組織等はすべて架空のものです。ご了承ください。

言論統制

December 5, 2003

連日、NHK-BSで放送中の小津安二郎にどっぷりハマっています。
今夜も『東京暮色』を観ておりましたが……

やってくれました、NHK!

場面は病院の一室。踏切で重傷を負って危篤状態の明子(有馬稲子)、容態を見守る父親・周吉(笠智衆)と姉の孝子(原節子)。
事故現場から付き添ってきてくれた「珍々軒」のオヤジ(藤原釜足)が、「じゃ、私はこれで」と帰ろうとする。
お礼を述べ名前を尋ねる周吉に、オヤジは「下村義平です、みんなはギヘイ、ギヘイって呼んでますが、ほんとうはヨシヒラっていうんです。支那そば屋をやってます」……この「支那そば屋」が音声カットされて、「◯◯そば屋をやってます」になっていた!

蕎麦と支那そば(中華麺=ラーメン)とじゃ、ぜんぜん別物だろ?
蕎麦屋の屋号が「珍々軒」ってのは、ムチャクチャ変ぢゃないか?
そもそも、わざわざ手間かけて音声を隠すほどのことか?

自分たちがやっていること、異常だと思わないのか?

後日追加:
シナリオで確認したところ、「◯◯そば屋をやってます」は、支那そばではなくチャンソバでした。
NHKは、青春アドベンチャー(ラジオドラマ)で制作した「しゃべれどもしゃべれども」では、どもりを普通に使っていましたが、BS-2で放送した「次郎長三國志」シリーズでは、森繁久彌演じる石松絡みのセリフをボコボコに音声カット。ただでさえ聞き辛い石松の喋りに、応じる次郎長一家までもが言語障害になって、もっと悪質な差別ギャグに転化されてました。
こういう対処は、誰が、どのような意図でやっているのか、理解に苦しむところです。

soe006 ジャズと映画と娯楽小説/アーカイブ

Copyright 2021 soe006.com All Rights Reserved.