言論統制
December 5, 2003
連日、NHK-BSで放送中の小津安二郎にどっぷりハマっています。
今夜も『東京暮色』を観ておりましたが……
やってくれました、NHK!
場面は病院の一室。踏切で重傷を負って危篤状態の明子(有馬稲子)、容態を見守る父親・周吉(笠智衆)と姉の孝子(原節子)。
事故現場から付き添ってきてくれた「珍々軒」のオヤジ(藤原釜足)が、「じゃ、私はこれで」と帰ろうとする。
お礼を述べ名前を尋ねる周吉に、オヤジは「下村義平です、みんなはギヘイ、ギヘイって呼んでますが、ほんとうはヨシヒラっていうんです。支那そば屋をやってます」……この「支那そば屋」が音声カットされて、「◯◯そば屋をやってます」になっていた!
蕎麦と支那そば(中華麺=ラーメン)とじゃ、ぜんぜん別物だろ?
蕎麦屋の屋号が「珍々軒」ってのは、ムチャクチャ変ぢゃないか?
そもそも、わざわざ手間かけて音声を隠すほどのことか?
自分たちがやっていること、異常だと思わないのか?