soe006 レイプ

この日記のようなものは、すべてフィクションです。
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レイプ

December 18, 2003

レイプ [rape] =強姦。
本人の意思を無視して、強引な手段で恥辱を与えること。

NHK-BSで放送されていた「小津安二郎特集番組」を見ていたら、過去の映画がレイプされているような、いや〜な気分になってしまいました。
故人なので、的外れな褒め方をされ、本人の意図とは異なった解釈を施されても、文句の付けようがない。
特集番組でヘタクソに褒めれば褒めるほど、過去の映画人が侮蔑されているようで、汚されているようで、とても気持ちが悪い。

ついでに……訂正。
2003年12月5日(金)「言論統制」にて、『東京暮色』放送時、藤原釜足のセリフ「支那そば屋」がカットされて、「◯◯そば屋」になっていた、と書きましたが、オリジナルは「支那そば屋」ではなく「チャンソバ屋」でした。本日、シナリオで確認。

また、12月9日(火)放送の『大忠臣蔵』は、「片手落ち」を「片◯落ち」とセリフを改竄していましたが、翌12月10日(水)と11日(木)の『忠臣蔵 花の巻・雪の巻』では、セリフの加工はなされず、「片手落ち」のままで放送されました。

もうひとつ。
韓国に旅行した方はご存知のことと思いますが……
BS2で放送している『冬のソナタ』『美しき日々』だけが、韓国のテレビドラマではありません。
この2作は若者を主人公としたラブストーリーですが、韓国のテレビドラマの主流は、なんといっても歴史時代劇(大河ドラマ)。若い人からお年寄りまで、バランス良く人気があり、視聴率も高いです。今秋MBCで放送された「大長今」は、視聴率43.7%を記録し、放送開始後3週間連続トップ。
『水戸黄門』に代官が出てきたら必ず悪役であるように、韓国の大河ドラマに日本人が出てきたら、当然の如く悪役であります。狡くて残酷、テッテーテキに非道に描かれています。
これらの時代劇は、日本では放送されませんが、韓国では絶大な人気なのであります。

そりゃ「みなさまの声と受信料」で経営されているNHKですから、わざわざ日本人の反感を買うようなドラマを、放送したくないでしょう。だけど物事のある一面だけに光をあてて、それがすべてみたいに吹聴するのはやめましょうよ。
『冬のソナタ』『美しき日々』が韓国で大ヒット。そこしか紹介されないと、韓国のテレビ局は若者向けラブストーリーしか作っていないように、誤解されちゃうじゃないですか。

人間の一生には、表の面と裏の面があります。結婚式や葬式の時に紹介されるプロフィールは表の面。人間の一生は上っ面だけを語っていると、必ず説明しきれないところや矛盾するところが顕れてきます。隠された裏の面をも併せて、清濁併せて一人の人物像を形成しているわけです。
特に芸能界に生きていた人物には、必ず裏社会との接触があります。そうした複雑な人間関係のなかで、どのような芸を見せて(残して)くれたかが、その人物の価値として評価されなきゃ「片手落ち」です。
民放のワイドショーのような、薄汚い暴露番組を期待しているわけではありません。
上っ面の綺麗な面だけをチョイスして、あたかもすべてのように紹介し、「感動」というキーワードで締めくくって一丁あがり、みたいな番組作りは、視聴者を莫迦にしているだけでなく、採り上げられた人物をも冒涜しているのだと、早く気付いていただきたい。

「感動」ってものは、作り手側が押しつけるものではなく、また押しつけられるものでもない。
感動したか、しなかったかなんて、受け手側の勝手にさせてくれないかなあ。

提案ですが、「感動」って意味不明な単語は、放送禁止用語にしてみては如何でしょう?

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