soe006 午前1時のカウント・ベイシー

午前1時のカウント・ベイシー

June 17, 2004

「Standards & Jazz 今日の一曲」は、
カウント・ベイシー楽団の「ワン・オクロック・ジャンプ」。

むかしタモリが、この曲のサビのフレーズにハナモゲラの歌詞を付けて唄っていた。

「だってさ〜、きのぉ〜うだって、ロクロク寝てないもん」
「だってさ〜、きのぉ〜うだって、ロクロク寝てないもん」
「だってさ〜、きのぉ〜うだって、ロクロク寝てないもん」

このサックスに、金管が応じる。

「じゃ〜駄目ね!」
「じゃ〜駄目ね!」
「じゃ〜駄目ね!」
「じゃ〜駄目ね!」
「じゃ〜駄目ね!」
「じゃ〜駄目ね!」
「じゃ〜駄目ね!」
「じゃ〜駄目ね!」

そんな替え歌が(一部の狭ぁ〜い範囲のジャズメンの間で)、流行っていた頃。
酔っ払ってアパートに帰宅した俺は、なにをトチ狂ったのか、深夜1時ピッタリに「ワン・オクロック・ジャンプ」を大音量で聴いて、翌朝、大家さんから大目玉を食らった記憶があります。
(大目玉を食らう……あえてこの言葉を使うことによって、当時の時代性を表現してみました)

あの頃の俺は、本格バカでした。

「セントルイス・ブルース(の替え歌)」を唄うように叫びながら、靖国通り(新宿三丁目から新宿駅東口まで)を泥酔した友人と練り歩いたのも、その頃の出来事。

「セントルイス・ブルース」の替え歌は沢山あるようだが、
団しん也のものが特に有名(レコードにも収録されていた、と思う)で、その内容は……

「いやぁ〜ん、ばかぁ〜ん、そこは◯◯◯よ〜」
「いやぁ〜ん、ばかぁ〜ん、そこは◯◯◯なの〜」

という、実にばかぁ〜んなものだった。

当日、新宿を歩いていて不愉快な気分を味わったすべての方に、
この場を借りてお詫び申し上げます。

なお、ウチは女性の訪問客が多いので、
今回は、替え歌の歌詞の一部を伏せ字とさせていただきました

Ken Burns JAZZ Collection: Count Basie
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Decca/Verve

カウント・ベイシー・オーケストラ

カウント・ベイシーは、1904年8月、ニュージャージー州レッドバンク生まれ。最初はドラマーだったが、すぐにピアノに転向。1935年にベニー・モーテンが死去した後、分裂した同楽団の一つを引き継いだのがカウント・ベイシー楽団の始まりでした。
紹介しているCDは、レスター・ヤング、ハリー・スィーツ・エディソン、バック・クレイトン、ハーシャル・エヴァンスなど、豪華メンバーを擁していた時代の代表曲18曲を、映像ドキュメンタリー作家のケーン・バーンズが編纂したもの。
『黄金時代のカウント・ベイシー』(4枚組LP−のちにCD化)という、1937〜39年のデッカ・レコーディングを日本で編纂した優れた音質のコンピレーション盤がビクター音楽産業からリリースされていました。本来ならそっちを推薦したいところですが、現在廃盤/在庫切れ。

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