2021年08月|映画スクラップブック


2021年 08月(3本)

2021/08/20

シシリアン

シシリアン|soe006 映画スクラップブック
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LE CLAN DES SICILIENS
1969年(日本公開:1970年04月)
アンリ・ヴェルヌイユ ジャン・ギャバン アラン・ドロン リノ・ヴァンチュラ イリナ・デミック シドニー・チャップリン アメデオ・ナザーリ マルク・ポレル

ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、三大スター共演。フランス製に珍しい大仕掛けのストーリーで、脚本にジョゼ・ジョヴァンニも参加。撮影は名手アンリ・ドカエ。第一級の犯罪娯楽映画。

中学のときテレビの洋画劇場で見て、もうビックリわくわく喜び転げ、おれの洋画好きを加速させた思い出の一編。

主役の三人それぞれに見せ場を配し、適役好演。

殺し屋アラン・ドロンが輸送車から脱走する最初のシークェンスから面白い。リノ・ヴァンチュラ刑事の背景に流れるエンニオ・モリコーネの音楽が格好いい。マフィアのボス、ジャン・ギャバンは映画が始まって20分後に貫禄の登場。哀愁のモリコーネ節がよく似合う。空港で旧友のギャング(アメデオ・ナザーリ)と再会するシーンなど、これといった演技はしていないのに、実に渋く味わいがある。名優ならではの存在感。

シシリアン

DVDは英語音声のアメリカ公開版(20世紀フォックス配給)。

70

2021/08/27

さらば友よ

さらば友よ|soe006 映画スクラップブック
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ADIEU L'AMI
1968年(日本公開:1968年10月)
ジャン・エルマン アラン・ドロン チャールズ・ブロンソン ブリジット・フォッセー オルガ・ジョルジュ=ピコ ベルナール・フレッソン

アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン共演の犯罪サスペンス。

スター共演ありきの企画ではあるが、アラン・ドロンが女に騙されてハメられるという点でミス・キャスト。彼が仕事を引き受けるまでの展開がまどろっこしい。女(オルガ・ジョルジュ=ピコ)に魅力が乏しいのと、脚本構成がギクシャクしているのが原因。
ブロンソンが美人局っていうのも、キャラと合っているようには思えない。

ドロンとブロンソンが金庫室に閉じこもってからの40分間は、ときおり警備員が見廻りにくるものの、ふたりの芝居だけで場をもたせてしまう。しかも上半身裸になって汗まみれになって殴り合ってという、スター男優すべて見せます的なシーンの連続。ファンにはたまらんだろう。

密室から屋外への移動で開放された気分になるからか、ビルを脱出してからは展開がグッと良くなる。

警部役のベルナール・フレッソンが良い。「フレンチ・コネクション2」でもジーン・ハックマン相手に味のある警部を好演していた。フランス映画の警部はこの人に限る、みたいな存在感がある。香港警察の部長はトン・ピョウさんに限る、みたいな。

コップに水張ってコインを一枚一枚落とすの、真似したなぁ。

202108271

だけど、やっぱりこの映画はフランソワ・ド・ルーベの音楽と、煙草のラストシーンだ。

202108271

イェーイ!

ユニバーサル・ジャパン(スタジオキャナル)のDVDは、日本語字幕の出来が悪いのが多いが、本作は最悪レベル。コスミック出版の500円DVDでさえ、もっとマトモな翻訳者使ってるぞ(怒)。

65

2021/08/27

雨の訪問者

雨の訪問者|soe006 映画スクラップブック
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LE PASSAGER DE LA PLUIE
1970年(日本公開:1970年04月)
ルネ・クレマン チャールズ・ブロンソン マルレーヌ・ジョベール ジル・アイアランド コリンヌ・マルシャン ガブリエル・ティンティ ジャン・ガヴァン

「さらば友よ」のチャールズ・ブロンソンにぞっこん惚れ込んだ脚本家のセバスチアン・ジャプリゾが、ブロンソン主演でアテ書きしたオリジナル・ストーリーをルネ・クレマンが雰囲気たっぷりに演出したミステリー映画。

地中海に面したリゾート地(田舎町)。雨のバス停に赤いバッグを持った不審な男が降り立つファースト・シーンから、沈んだムードのフランシス・レイの音楽がたまらなく良い。(結婚式の場面で流れる)「雨のワルツ」も流麗ないいメロディだ。日本ではこちらがラジオからよく流れていた。

主演はメランコリーという役名のマルレーヌ・ジョベール。少女の面影を残す彼女の視点で、絡み合った2つの殺人事件がトリックとして使われる。「不思議の国のアリス」のようなファンタジックなムードに翻弄され、意図して省略されたと思えるストーリーのつなぎが、複雑な状況に不条理なニュアンスを加味している。 最後に赤いバッグの男の名がマック・ガフィンと明らかにされ、「真相が分かっても誰も喜ばない」結末を一蹴してしまう。理詰めで見る映画じゃない。マルレーヌ・ジョベールとチャールズ・ブロンソンを見て、雰囲気を味わう映画。

雨の訪問者

赤いバッグ、柱時計の振り子、硝子のくるみ割り、白いミニの衣装、爪を噛む癖、ラブラブなエプロン。ディテールばかりがやけに記憶に残る。

ドイツ駐留とはいえ、アメリカの軍人(ブロンソン)が独製拳銃(ルガーP08)を携帯しているのは、どうなんだろう?

65

映画採点基準

80点 オールタイムベストテン候補(2本)
75点 年間ベストワン候補(16本)
70点 年間ベストテン候補(76本)
65点 上出来・個人的嗜好(72本)
60点 水準作(71本)
55点以下 このサイトでは扱いません

個人の備忘録としての感想メモ&採点
オススメ度ではありません