キャメロン・クロウ 「あの頃ペニー・レインと」

いま頃になってペニーレインと

April 30, 2006

遅ればせながら『あの頃ペニー・レインと』を初見。
キャメロン・クロウの『ザ・エージェント』は好きな映画だったし、アカデミー脚本賞受賞でけっこう話題にもなっていたのだけど、ずっと観る機会にめぐり会えなくて……2000年の製作だから、もう6年前になるんですね。
BS2で深夜に放映されていたので、ようやく観ることができました。

時代は1973年、主人公の少年(パトリック・フュジット)は15歳……
ばっちり同世代。
あの頃を同じくらいの年齢で過ごしていた人には、たいへん懐かしい映画になるだろうって声が多かったので、かなり期待していたんだけど……駄目でした。
肝心の音楽(ロック)が、てんで分からない。
それに群がる人たちも……残念ながら、私とは別世界の住人。

流行歌には、極端に疎いですからね。
外国産ロックに限らず、日本の歌謡曲も、ほとんど知らないし。
ロック好きな人には、レコードのジャケットが画面に現れるだけでも、グッとノスタルジックな気分が込み上げてくるんだろうな……とか、想像するのが関の山。
主人公がアドバイスをもらう先輩ライター(フィリップ・シーモア・ホフマン)の部屋に、コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」があったのが救い。音楽関連で分かったのコレだけ。

そんなだから、グルーピーと呼ばれる慰安婦の女の子たちとか、ヒッピーたちの行動がまったく呑み込めない。「ローリング・ストーンズ」って雑誌の存在は知っていても、どれくらいの発行部数なのか、表紙を飾ることが、カバーストーリーが書かれることが、どの程度の名誉というか、業界に影響があるのか、サッパリ分からない。

これじゃ愉しめませんよ。

物語も終わりの方になって、主人公が想いを寄せる女(ケイト・ハドソン:70年代、私はこの娘のお母さんのファンでした)が失恋の痛手から睡眠薬を飲み、ここでようやく、これは『アパートの鍵貸します』のヴァリエーションだったの? とか、ちょっと興味が出てきたんだけど。
違う?

当時の風俗・時代考証はきっちりやってるし、デリケートな作りではあるけれど……冒頭のお姉さんが家出する経緯とか、嵐に見舞われた飛行機内での茶番劇とか、手抜きとしか言いようのない平凡な場面も多いし。
なんだかピンとこない映画でした。

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