soe006 本日は豪華3本立て

この日記のようなものは、すべてフィクションです。
登場する人物、団体、裏の組織等はすべて架空のものです。ご了承ください。

本日は豪華3本立て

July 21, 2003

マウスに15年前を想う

パソコン導入から約1年半、突如としてマウス・ポインタが動かなくなった。
マウス・ポインタの動作不良の原因の90パーセントは、マウスの故障によるものだ。
このところ甥っ子(小学2年)が遊びに来ては「クター」(マウスクリックだけで遊べる単純で楽しいゲーム)ばっかりやっておったからだろう。
(ちなみに甥っ子は「クターのバンジー」の20000メートル記録保持者)

マウスが使えなくても、パソコンは動く……

動かせるんだけど……
すげぇ、メンドクサイ!
如何に日頃からマウスに頼っていたのか、如実に気付かされてしまった。

思い起こせば15年前(富士通のTOWNS、だったっけ?)が発売された頃、俺はコンピュータ業界に身を置く「企業戦士」だった。
マッキントッシュの「マウスで何ンでもできちゃうぞOS」に便乗して、マイクロソフトも使い勝手の悪いWindowsを発表。国内各社もプログラム起動のアイコン操作画面を独自に開発していた。
試用してみたら、これがどれもこれも重ぉ〜い!
こんなもん、仕事には使えんと即断。
パソコン・ショップやメーカーのショールームを覗くと、いつも子供たちが、マウスをクリクリしながらゲームやお絵かきを楽しんでいた。
業界のトップランナーだった俺は、
所詮、マウスなんてぇもんは子供のオモチャだ。
鼻で笑い、キーボードで、シコシコとバグを潰しながら毎晩残業してました。

それが今じゃあんた、マウス無しではにっちもさっちもいかんごとなったッですばい。
トップページで飛ばしている怪獣やら超兵器も、ぜ〜んぶマウスで描いております。

で、量販店に行って買ってきました。
PS/2ポート専用ボールタイプ・3ボタン・マウス
今の主流は光学式、USBポート兼用、らしいけど……
あえて時代の流れに逆行する反骨精神。(……ってのは言い訳で、単純に型落ちの安いヤツを買った。値札1600円の3割引。Microsoft社製)

しかし馴れというのは恐ろしいもので、
新しく買ったマウスの使いづらいこと使いづらいこと。

だけど馴れというのは恐ろしいもので、
2時間くらい使ってたら手に馴染んじゃいました。

辻元清美の逮捕報道に想う

辻元清美は、秘書給与を搾取した疑いのある、犯罪の被疑者であります。
全額弁済し議員辞職をしたからといって、それで犯罪がチャラになったわけではありません。
「御免で済むなら警察はいらない」

某朝日新聞の記事に、
捜査当局の中にさえ、「場合によっては立候補妨害になりかねず、公安的な発想で捜査が動いている。調べを尽くして容疑を認めさせ、起訴猶予とする手もあったのではないか」との意見もくすぶっている。との記述がありましたが、
本人及び事件関係者が、「事情聴取の度に言い分を変えたり、聴取に応じなかったり。その末に6月下旬、辻元前議員が初めての聴取で否認した」のだから、これは自業自得でしょう。

「今はただ驚いている。詳しいことが分からないので何も言えない。連絡はとっていないが、次の選挙は事態が決着しないと決められないということだった」

おいおい、事件の発覚から1年だぜ。社民党はなにやってたの?

更に、
同党の中川智子衆院議員は同夜、東京都内で「何でそこまで彼女を追い詰めなければならないのか。それほどひどいことをしたのでしょうか」と涙ぐみながら記者団に語った。

「泣けば許してもらえる」が通用するのは、
小学校に入学するまで、であります。

国民の血税によって支払われている秘書給与を懐にポイするのは、「ひどいこと」です。
社民党に、政策およびモラルが存在しないのは、村山政権時代に立証済み。いまさら何を言ったってどうなるというものでもありません。
このようないい加減な政党が存続しているってこと自体、ネッシーの存在以上に不可思議なことであります。

それよりも更に不可思議なのは、某朝日新聞の論調であります。
先の忌まわしい長崎の事件についてコメントした鴻池防災相(青少年育成推進担当)の発言内容にガンガン突っ込みをいれ、その返した刃で辻元擁護って、なに考えてるの?

確かに鴻池発言は(加害者の人権を優先し、被害者の人権を無視しているような風潮に反発する、その主旨に俺は激しく同意しているけど)、憲法順守の公人としての立場を考えれば不適切、大臣としての資質を問われる問題だと思いますよ。

だけど、これってさ、単純に私見を口にしただけでしょう?
犯罪じゃないでしょう?
辻元清美が秘書給与をネコババした行為は、詐欺。
まごうことなき犯罪ぢゃないですか。
(もちろん、犯行が立証され裁判によって判決がくだされるまでは、犯罪者と断定しちゃいけないんだけどね)

某朝日新聞に、中立公正であるべき報道は期待できませんね。

それでも俺が某朝日を購読するのは、
揚げ足取りのツッコミを入れたいから? …………性格悪いなぁ。

違いますよ、掲載の4コマ漫画(いしいひさいちの「ののちゃん」としりあがり寿の「地球防衛家のヒトビト」)が他紙の漫画と比較してダントツに面白いから、です。

政治家とは? そして映画とは?

石原慎太郎東京都知事と小泉純一郎内閣総理大臣。
リーダー論などで何かと比較されるお二人ですが、石原慎太郎は小説家なので、政策にテーマがありますね。更に読者を退屈させないようストーリーが施されています。
一方、小泉純一郎はコピーライターなので、お客の関心を惹きつける言葉が、瞬間的にポンと出てきます。
内閣発足後の異常な人気(支持率)も、宣伝コピーに踊らされた結果でしょう。 (私もけっこう踊らされたなぁ)
但し、これは単なる宣伝文句であって、中身となるストーリーは希薄って言うか、ほとんどありません。
肝心の政策の方に結果が出てこないのは、テーマもストーリーもちゃんと用意されていなかったからで、これは仕方のないことです。

小泉純一郎の政策は、映画の予告編みたいなものです。
予告編を見て、これは凄く面白そうだと期待して、本編を観にいったらスカスカでつまらなかった、って経験をされた方は多いでしょう。
以前、ある脚本家の方が電話で、どんな映画だって予告編だけは面白い。全編予告編みたいな映画が出来れば凄いだろうな、と話されていたことを思い出しました。
そんなのミュージック・ビデオを2時間連続で見せられているようなもんで、映画として成立せんだろう、と俺は応えました。

現在上映中の『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』(以下『チャリエン フルスロ』と略)は、始まった瞬間から「フルスロットル」の、全編予告編みたいな映画です。
ほとんどの場面にデジロックや懐メロポップスが鳴り響き、人工的なCG処理が施された映像が矢継ぎ早に展開されるミュージック・プロモーション・ビデオとなっています。 上映中は退屈しません。特に、溶接工の女の子を見ると「What a Feeling」のメロディが反射的に思い浮かんでくる年齢の方(すなわちTVシリーズをリアルタイムで見ていた世代)には、懐メロ特番と同じ感覚で愉しめるでしょう。

だからって、小泉純一郎を政治家として認めない、と短絡的な結論に結びつけたいわけではありません。
ただ、世の政治家がすべてコピーライターになってしまったら、それは困るなぁ、
製作される映画のすべてが予告編の寄せ集めになってしまったら、それは嫌だなぁ、
……ってことです。

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