アメリカの良心と呼ばれたキャプラ&ロバート・リスキン・コンビの快作。
高級仕立てのスーツが似合う素朴な田舎者なんて難しい役をこなせるのは、ゲイリー・クーパー以外に誰がいる?
前半はスクリューボール・コメディ。恋愛が破局となる展開から、大恐慌時代を反映させた社会派タッチに切り替わる鮮やかさ。
権力者を寄ってたかって茶化して貶めるマスコミの行為は、いまも変わらない。
富める者が貧しい人々に手を差し伸べる行為が異常ととられてしまう状況は、いつの時代にもある普遍のテーマ。
久しぶりに見たが、やっぱりキャプラは良い。
テンポ早過ぎな気がしないでもない。
点