リブートだかリスタートだか、「ファースト・ジェネレーション」の続きのようで、実はそうでないような。シリーズの時系列を故意に混乱させた、よくわからないストーリー。
未来社会ではミュータント撲滅作戦が遂行され、暗黒の時代をむかえている。マグニートーとプロフェッサーが共闘を組んだX-MEN一派も風前の灯火状態。その発端となったのが、1973年に捕らえられたミスティークがミュータント細胞を採取されたのが原因とわかり、それを阻止するため、ウルヴァリンが過去の世界に送り込まれるという。「ターミネーター」風タイムトラベル・アドベンチャー。
スピンオフの「ウルヴァリン」シリーズが始まってからは、なんでもアリな展開で、旧三部作の世界はパラレルワールドになっちまったか。
1973年のウルヴァリンは、まだストライカーに合金改造される前なので、不死身ではあるけど、アダマンチウムの骨格は持っていない。
強いのはやはりマグニートー。今回は(あまり意味ある行動ではないけど)野球スタジアムまるごと引き千切って空輸させている。
ヒッピー風に髪をのばしたプロフェッサー。
大統領役はニクソンそっくり。側近にキッシンジャーのそっくりさんもいた。
70年代のアメリカ風景を知っていると、細部の遊びが面白い。
点