過失致死罪で女子刑務所に服役中のジンジャー・ロジャースと、戦場で精神障害になったジョセフ・コットンが、帰省の汽車で出会い、恋に落ちる。
太平洋戦争末期の1944年にデヴィッド・セルズニック・プロが製作した、ラジオドラマの映画化。ビリー・ホリデイやシナトラが得意としていたサミー・フェインの「I'll Be Seeing You」を使ったクリスマス・ストーリー。
監督はウィリアム・ディターレ。
すっぱなところが魅力だったジンジャー・ロジャースなので、影のあるシリアス演技は好きじゃないけど、巧く演じている。
戦場で精神障害となったコットンの心理描写にウエイトをおいた反戦的な内容。
終戦直後、外国映画の配給はGHQが統制していた。日本人の反米感情を煽る描写のあるアメリカ映画はほとんど輸入されていなかったのだけど。
ジョセフ・コットンが売店で買った雑誌のページ。
パーティドレスの値段について、ジンジャーと叔母と店員のやりとり。
それぞれの粋な計らいが良かった。
点